回線別のインターネット速度の平均は?基準となる速度について解説

2022年02月25日 更新日:2024年02月28日

インターネット

目次

インターネットの回線速度を判断する基準のひとつに、回線種類別のインターネット速度平均値があります。回線別の平均値に届かない場合の対処方法を解説します。

インターネットの速度が十分ではないと感じたら、インターネットの回線速度を測定して、回線種類別のインターネット速度平均値と比較しましょう。平均より大幅に遅い場合は、「端末・接続機器」か「回線状況」のどちらかに問題があるのかもしれません。また、平均の速度が出ているのに回線に不満がある場合は、回線の変更を検討する必要があります。

ここではインターネット速度の速い・遅いを判断するのに必要な、回線別インターネット速度の平均値についてお話しします。ご自身の回線の速度を測定するときは、以下のリンクを参照してください。

インターネット速度の測定方法を確認する

【回線別】インターネット速度の平均値

ネット回線の速度が計測できる「みんそく」は、利用者が測定したデータの平均値を公開しています。以下の表は2022年2月7日時点の回線別の平均値と直近3カ月約3万件の計測データを元に作成したものです。このデータと比較して極端に遅いなら、ネット環境に何らかの問題があると推測できます。

以下、同じ「みんそく」のデータを引用しながら解説していきます。

回線 Ping 下り 上り
光回線 27.2ms 322.9Mbps 249.2Mbps
ホームルーター 81.4ms 160.6Mbps 19.1Mbps
ケーブルテレビ回線 41.9ms 155.2Mbps 21.2Mbps
携帯キャリア 58.4ms 88.8Mbps 17.2Mbps
格安SIM 77.1ms 55.2Mbps 12.4Mbps
ソフトバンクエアー 66.5ms 52.0Mbps 6.7Mbps
モバイルルーター 86.0ms 37.1Mbps 11.9Mbps
ADSL 59.6ms 11.4Mbps 2.9Mbps

引用: 光回線の通信速度ランキング | みんなのネット回線速度(みんそく)

光回線

Ping 下り 上り
27.2ms 322.9Mbps 249.2Mbps

平均値の比較で、他の回線と比べてスピードが飛び抜けているのが「光回線」です。ポテンシャルが十分に発揮されていれば、不満を抱くことはないでしょう。回線スピードの速さが要求されるオンラインゲームやライブ配信でも、上り・下りともに100Mbpsほどあればほとんどの場合事足ります。

光回線を契約しているのにこの平均値を大幅に下回っているようなら、ご自身のインターネット環境をチェックして、どこに問題があるかを調べてみましょう。

スピード不足の原因が回線の混雑と考えられるときは、通信方法をIPoEに切り替えて「IPv4 over IPv6」での接続を試してみてください。無線LANを使っているなら、有線接続にするか、高速の新規格「Wi-Fi6」に対応するルーターに切り替えるのがよいでしょう。

ケーブルテレビ回線

Ping 下り 上り
41.9ms 155.2Mbps 21.2Mbps/td>

「ケーブルテレビ回線」の速度の平均値は光回線に劣るとはいえ、YouTubeで動画配信を楽しむくらいなら、十分な速度が出ていることがわかります。

ケーブルテレビ回線の空きを利用してインターネットに接続する方法のため、安定した速度が出ることが特徴です。光回線と比較すると利用者はそれほど多くないため、回線が混雑して速度が低下することも多くないでしょう。

「みんそく」で接続速度を測定してみて、平均値を大幅に下回っているようなら、回線以外に問題があるのかもしれません。また、平均値くらいの速度でも遅いと感じるなら、用途に対して回線のポテンシャルが不足していることを意味します。より高速の通信ができる光回線への乗り換えを検討しましょう。

携帯キャリア

Ping 下り 上り
58.4ms 88.8Mbps 17.2Mbps

「携帯キャリア」の回線には、従来の3G・4Gもあれば、最新の5Gもあり、回線速度の上下幅が広くなります。そのため、平均値はあまり参考にならないかもしれません。

ともあれ、一度Wi-Fi接続を無効にし、契約しているキャリアの速度を測ってみましょう。スマホのインターネット速度は、「インターネット速度」で検索し、トップに表示される「Google計測」で測定できます。キャリア別の4G・5Gの平均速度を知りたいときは、以下の記事を参考にしてください。

格安SIM

Ping 下り 上り
77.1ms 55.2Mbps 12.4Mbps

携帯料金が安くなると話題の「格安SIM」ですが、インターネット速度の平均は「携帯キャリア」を下回る結果となっています。

理由は格安SIMが、自前の回線・機器を持っていないためです。設備投資を抑えることで、安価な携帯料金を実現していますが、借り物の回線・機器は携帯キャリアと比較すると、どうしても貧弱になり、インターネット速度も見劣りしてしまいます。

格安SIMは会社によって、インターネット速度の上下差が大きいのが特徴です。現在の速度に不満があるときは、契約先の変更が改善策となるでしょう。

ソフトバンクエアー

Ping 下り 上り
66.5ms 52.0Mbps 6.7Mbps

基地局からの電波を専用の機器「Airターミナル」で受信して、Wi-Fiで家庭内へ送るのが「ソフトバンクエアー」です。ソフトバンクのモバイル回線をパケットの制限なしに家中の端末で使っているイメージです。ただし、モバイルルーターと異なり据え置きタイプなので、持ち歩きはできません。

モバイルルーターと仕組みは似ていますが、モバイルルーターよりも電波を受信する力やWi-Fiの力が強く、快適なインターネット速度を実現しています。

平均値を見ると、それほど速度が出ていないと感じるかもしれませんが、その理由は現在使われている回線の主流が4G回線だからです。今後、5G回線の普及が進めば、速度改善が見込まれます。

モバイルルーター

Ping 下り 上り
86.0ms 37.1Mbps 11.9Mbps

「ポケットWi-Fi」と呼ばれることも多い「モバイルルーター」の平均値は、少し残念な結果になっています。インターネット速度が求められる回線ではないので、利用者にそれほど不満はないでしょうが、使っているモバイルルーターの回線速度が平均値を大きく下回っているようでは問題です。

速度が出ない原因として、利用者が多く回線が混んでいることや、回線のポテンシャルを生かせないエリアにいることなどが考えられます。また、契約時に決められた最大データ通信量を超えてしまった場合も、インターネット速度は極端に落ちてしまいます。

自宅では光など固定回線を利用するほうがよいでしょう。

ADSL

Ping 下り 上り
59.6ms 11.4Mbps 2.9Mbps

現在の主要インターネット回線と比較すると、速度の平均値で大きく見劣りするのが「ADSL」です。メールの送受信くらいであれば問題ありませんが、現在のインターネットを楽しむには力不足です。

測定した結果、平均値よりさらに低い値しか出ていないなら、基地局との距離が原因かもしれません。

ADSLは、光回線が全国に普及するにつれ、役割を終えつつあるサービスです。サービス終了が近いとのアナウンスもありました。インターネットを存分に楽しむために、新しい回線を契約しましょう。

インターネット速度の平均値を回線選びの参考にしよう

現在のインターネット速度に不満があるときは、まず回線スピードを測って、回線別のインターネット速度の平均値と比較してみましょう。平均値をはるかに下回るなら、「端末・接続機器」か「回線状況」のどちらかに問題があるものと考えられます。

端末・接続機器に問題がある場合は、機器別に対処しなくてはなりません。くわしくは以下のリンクを参考にしてください。回線状況の問題は、利用者が少ない時間帯に利用すれば回避できることもあります。

平均値と同程度のスピードが出ていてもインターネットが遅く感じられるなら、考えられるのは用途に対する回線の力不足です。TOKAIケーブルネットワークの「ひかりdeネット」など光回線に乗り換えれば、回線速度が要求されるオンラインゲームも存分に楽しめるでしょう。

インターネット速度が遅くなる原因を確認する

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