インターネット速度が遅くなる時間帯はいつ?原因と対策方法を解説!

2022年03月28日 更新日:2024年02月28日

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インターネット速度は時間帯によって遅くなることがあり、サイトの閲覧や動画の視聴、オンラインゲームのプレイなどに支障をきたすことがあります。この記事では、速度が低下する原因と対処法を解説します。

同じ回線を使っていても、時間帯によってインターネット速度が遅くなることがあります。ダウンロードがなかなか進まなかったり、動画が途中で止まったりしてストレスを感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。

この記事では、インターネット速度が遅くなりやすい時間帯やその原因、対策法を解説します。より快適に使いたい方はぜひ参考にしてみてください。

インターネット速度が遅くなる時間帯は夜

インターネット速度が遅くなりやすい時間帯は、ネットを利用するユーザーが集中する夜間です。特に従来の接続方法であるPPPoE方式では、その傾向が強くなります。

インターネットに接続する際には、電話回線網を介してプロバイダーに端末を接続する必要があります。PPPoE方式は、電話回線網とプロバイダーを接続する際に必ず「ネットワーク終端装置」を経由する構造です。

ユーザー数が増えてトラフィックが増加するとネットワーク終端装置が混雑し、ボトルネックとなって通信速度の低下につながります。

NTTコミュニケーションズの調査によると、平日と土日のいずれも、特に20時から24時にかけてトラフィックの増加がみられます。このデータからも夜間は多くのユーザーがインターネットを利用していることがわかり、速度が遅くなりやすいと言えます。

夜だけインターネット速度が遅くなるその他の原因

夜間にインターネット速度が遅くなる理由としては、ネットワーク終端装置の混雑のほかにも原因があります。それは次のような原因です。

サーバーの混雑

ネット利用者の増加によりサーバー側が混雑することもあります。このケースでは、特定のサイトのみで速度が遅くなるのが特徴です。ほかのサイトがスムーズに閲覧できるのであれば、サーバーの混雑を疑いましょう。

YouTubeやYahoo!JAPANなど大手サイトでは、大規模なサーバーが導入されているので時間帯によってサーバーがダウンするのはまれなケースです。しかし、処理能力が低いサーバーを利用しているサイトでは、ちょっとしたアクセスの増加で処理が追いつかなくなり、ページの表示が遅れることもあります。

プロバイダーが原因

夜間に通信が遅くなるのはネットワーク終端装置以外にも、プロバイダーに原因がある可能性もあります。プロバイダーには、IPバックボーンと呼ばれる通信回線があります。IPバックボーンとは、独立したネットワーク同士や上位プロバイダーとの間を接続するためのネットワークです。

IPバックボーンの規模はそれぞれ異なり、回線の容量が大きければ大きいほど高速な接続環境を実現できます。逆に容量が小さいと通信の渋滞が起こりやすくなり、速度の低下につながります。

集合住宅の回線を利用してインターネットに接続している

集合住宅は戸建てよりもインターネット速度が遅くなりやすい傾向があります。これは戸建てと集合住宅では回線分岐の埋まり具合に違いがあるからです。

1本の光ファイバーは最大32ユーザーまで共有できます。これは戸建てでも集合住宅でも共通の仕様です。最大32分岐しているうちの1分岐を使っている点は、戸建ても集合住宅も違いはありません。

違いは集合住宅だと同じ建物内で32分岐される点です。集合住宅では多くの人が同時に使用する可能性が戸建てよりも高く、分岐が埋まりやすくなります。

戸建てタイプの場合、回線は基地局内のスプリッタから4分岐され、さらに家の近くにある電柱のスプリッタから8分岐される仕組みです。引き込めるケーブルの長さには限界があるため、住宅が密集していない地域では8分岐がすべて埋まらないケースもあります。

それに対し、複数の世帯が入居する集合住宅では分岐のほとんどが埋まっています。夜間は部屋にいる入居者が多く、インターネットの利用が集中する時間帯です。同じ建物内でアクセスが集中すれば回線は混雑し、速度の低下につながります。

夜だけインターネット速度が遅くなる場合の対処法

夜間にも快適にインターネットを使いたい方のため、ここでは4つの対処法を紹介します。

IPv6 IPoE接続を利用する

インターネットへの接続方法には、従来のPPPoE方式のほか、IPoE方式があります。PPPoE方式で接続している場合はIPv6 IPoE接続に切り替えてみましょう。

IPoE方式は、通信容量の大きいゲートウェイルーター経由でインターネットに直接接続する仕組みです。ネットワーク終端装置を経由しないため、アクセスの集中によって回線速度が低下することがありません。IPoE方式は次世代の通信規格であるIPv6にしか対応していません。そのため現在も主流であるIPv4を利用している場合は変更手続きが必要です。

IPv6は、IPv4のみに対応するWebサイトを表示できない欠点があります。「IPv4 over IPv6」を利用すれば、通常は高速なIPv6 IPoEで接続しながら、IPv4のみに対応したWebサイトを閲覧する場合は自動的にIPv4に切り替わり、スムーズに閲覧できます。

プロバイダーを変更する

プロバイダーを介した速度のみが遅い場合は、プロバイダーの能力不足が原因です。このケースでは、プロバイダーを変更することで夜間帯の遅延が解消される可能性があります。

乗り換え前に、本当にプロバイダーに原因があるのか確認が必要です。プロバイダーを介した場合と介さない場合の回線速度をチェックしてみてください。

フレッツ網での速度測定は「SPEED TEST」が便利です。計測したい都道府県、契約しているサービス・ISP、形態、回線種別を選択するだけで簡単に測定できます。

速度測定サイトについて詳しく確認する

集合住宅で戸建てプランを利用する

集合住宅で夜になるとインターネット速度が遅くなる場合は、戸建てプランを利用してみましょう。戸建てプランは電柱から光ファイバーを直接引き込むため、回線分岐による速度低下を抑えられる可能性があります。また、戸建てプランでは回線を自由に選択できるため、より高速な回線も契約可能です。

ただし、戸建てプランでインターネットを利用するためには、壁に穴を開けなければならないケースがあります。その場合、事前に管理会社の許可を得なければならないので注意してください。

混雑する時間帯の利用を避ける

インターネットの利用は特に18時~24時に集中しています。つまり、その時間帯を避ければ、快適な速度でインターネットを使える可能性は高くなります。特に混雑が少ない時間帯は朝方から正午にかけてです。

夜間に速度が遅くなるといっても、通常の動画視聴程度であればストレスを感じることは少ないといえます。それにも支障があるようなら、回線やプロバイダー自体の変更を検討したほうがよいでしょう。

夜だけインターネット速度が遅くなる原因を見極めよう

利用者が多い夜間は特にインターネット速度が遅くなりやすい時間帯です。速度が遅くなる原因にはネットワーク終端装置やサーバーの混雑、プロバイダーの能力不足、回線分岐の影響などが考えられます。

回線やプロバイダーに原因がある場合、あるいは夜間以外にも遅さにストレスを感じている場合、回線やプロバイダー自体の見直しが最も有効な対策です。

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