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IPoEとは?PPPoEとの違いや特徴・メリットをわかりやすく解説!

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IPoEは「次世代型」と呼ばれるインターネットの新しい接続方式のひとつです。従来型のPPPoEよりも大容量の通信が可能で、混雑にも強いのが特徴です。本記事では、IPoEのメリットやPPPoEとの違いについてわかりやすく解説します。


目次

IPoEとは?. 2
IPoEとPPPoEの違い. 2
1.最大10Gbpsの高速通信が可能. 2
2.夜間帯につながりやすい. 3
3.設定が簡単. 3
IPoE接続に利用されるIPv6とは?. 3
IPv6は新しく登場したIPアドレス. 3
IPoE接続に対応できるのはIPv6に対応したサイトのみ. 4
IPv4サイトでIPoE接続するにはIPv4 over IPv6を使おう. 4
IPoE接続で認識しておきたいポイント. 4
1.IPoE対応の回線・プロバイダー・ルーターが必要. 4
2.一部機能で利用不可になるものもある. 5
3.通信経路のセキュリティ対策が必要. 5
IPoE方式で通信速度を改善して快適なネット回線を. 5


次世代型のインターネット接続方法であるIPoE」は、従来型の「PPPoE」に比べて通信容量や速度が優れています。本記事では、IPoEの導入を検討中の方に向けて、IPoEの特徴やPPPoEとの違い、IPoEを導入するうえでの注意点などをわかりやすく解説します。

IPoEとは?



「IPoE(あいぴーおーいー)」とは「IP over Ethernet」を略したもので、光回線に特化した次世代型の接続方法です。従来型のPPPoE方式よりもインターネットの実効速度が速く、回線の混雑時にも遅延が生じにくいなどのメリットがあります。

IPoEとPPPoEの違い



IPoEは光回線のために開発された接続方式で、PPPoEは従来から存在する接続方式です。

IPoE方式では直接プロバイダーのネットワーク(イーサネット)に接続できますが、PPPoE方式の場合はONU(ネットワーク終端装置)が必要になるのが大きな違いです。

ONUとは、自宅などに引き込んだ光回線とパソコンを接続し、光信号とデジタル信号間の変換を行う装置です。ONUはデータを処理する能力に限りがあり、PPPoE方式の障がいとなってきました。また、PPPoE方式の場合は、接続のたびにユーザーIDとパスワードを入力する必要があります。

一方のIPoE方式は、ONUを経由する必要がありません。シンプルな接続方式であることから、「ネイティブ接続方式」とも呼ばれます。

また、IPoEとPPPoEでは、接続できるサイトにも違いがあります。こちらについては、「IPoE接続に利用されるIPv6とは?」の章で詳しく説明します。

1.最大10Gbpsの高速通信が可能

従来型のPPPoE接続の場合、通信速度は最大で1Gbpsですが、IPoE接続の場合は最大で10Gbpsの高速通信が可能です。

これらの速度は理論値で、常に10Gbpsの通信速度が保証されるわけではありません。使用している端末や時間帯などの環境によって通信速度は大きく変わります。体感速度もPPPoEの10倍になるわけではありませんが、IPoEのほうがPPPoEより速くなることだけは間違いないでしょう。

2.夜間帯につながりやすい

従来型のPPPoE接続では、夜間などインターネットの利用者が増える時間帯に回線が混雑し、接続速度が低下するという課題がありました。PPPoE接続をIPoE接続に変えることで、混雑する時間帯でもスムーズな接続が期待できます。

PPPoE接続が混雑するのは、ONU(ネットワーク終端装置)を用いているからです。ONUは、情報を処理する能力に限りがあることで停滞が起こり、回線速度が遅く感じます。

一方でIPoE接続の場合は、ONUを使用しないため速度の停滞が起こりにくくなります。処理能力に優れたゲートウェイルーターを経由し、直接インターネットに接続できるため、利用者が多い時間帯であっても通信の遅延を避けることができるのです。

3.設定が簡単

従来のPPPoE接続では接続のたびにユーザー名とパスワードを入力し、認証設定をする必要がありました。

一方のIPoE接続は設定がシンプルです。社内LANと同じように直接ネットワークに接続でき、使用している回線で認証を行うため、ユーザー名とパスワードの入力は必要ありません。

また、プロバイダーが用意するルーターやアダプターを利用すれば、装置の準備も不要です。

IPoE接続に利用されるIPv6とは?


IPv6とは「Internet Protocol Version 6」の頭文字を取ったもので、IPoE接続に深く関係があります。ここでは、IPv6についてわかりやすく解説します。

IPv6は新しく登場したIPアドレス

インターネットにつながっているすべての端末には固有の番号が振り当てられており、その番号を「IPアドレス」と呼びます。IPアドレスがあることで、特定の相手に電子メールを送るなどの操作が可能になります。

「IPv6」のIP」とはIPアドレスのことで、IPの後ろについている「v6」が規格名です。従来型のIPアドレスは「IPv4」という規格が主流でしたが、IPv4で用意できるIPアドレスは約43億個と限られていました。

インターネットの活用が広がり、IPアドレスが枯渇する可能性が出てきたことで、次世代型の規格である「IPv6」が登場しました。

IPv6で作ることができるIPアドレスは「1兆の1兆倍以上」といわれています。

IPoE接続に対応できるのはIPv6に対応したサイトのみ


「IPv4」と「IPv6」では、次のように対応できるサイトが異なります。

・PPPoE方式で接続できるのはIPv4に対応したサイトのみ
・IPoE方式で接続できるのはIPv6に対応したサイトのみ

現在IPv6に対応済みのサイトは「Google」「YouTube」「Netflix」「Hulu」「DAZN」などわずかですが、IPoE接続することでIPv4・PPPoEよりも快適にコンテンツを楽しむことができるでしょう。

一方で現在、サイトの大半はIPv4PPPoEにしか対応していないため、IPoE・IPv6接続では、多くのサイトやサービスが利用できなくなります。そこで用いられるのが「IPv4 over IPv6」という技術です。

IPv4サイトでIPoE接続するにはIPv4 over IPv6を使おう

「IPv4 over IPv6」とは、IPoE接続でIPv4もサポートする技術です。IPv4方式のデータを自動でIPv6に変換して通信することで、本来であればPPPoE方式でしか接続できないIPv4のサイトへのアクセスが可能になります。

光回線専用のIPoE方式で接続することで、最大通信速度の向上や、回線の混雑を避けられるなどのメリットがあります。

IPoE接続で認識しておきたいポイント

IPoE接続を行うには、プロバイダーとの契約やモデムの準備が必要です。また、IPoE接続への切り替えにはデメリットもあります。PPPoEからIPoEへ切り替える前に、以下3つのポイントを確認しておきましょう。

1.IPoE対応の回線・プロバイダー・ルーターが必要

IPoE接続を行うには、IPoE接続に対応した光回線・プロバイダー・ルーターの3つが必要です。

光回線は「IPv4 over IPv6」を使えることが重要ですが、プロバイダーによって「V6プラス」「IPv6 IPoE+IPv4」など呼び名が変わるため、加入や乗り換えの際には注意が必要です。光回線に加入済みでIPoE接続を試したい方は、プロバイダーに問い合わせてみましょう。

2.一部機能で利用不可になるものもある


IPoE接続を行うと、一部の通信プロトコルや通信ポート、固定IPなどが使えなくなることがあります。具体的には次のような現象が起きる可能性があります。

  • Webカメラや自宅サーバに外出先からアクセスできない
  • IP電話が使えない
  • 一部のオンラインゲームがプレイできない

従来のPPPoE接続に戻すことで問題は解決しますが、IPoE接続に切り替えることで何らかの障がいが起こるかもしれないという点は頭に入れておきましょう。

3.通信経路のセキュリティ対策が必要


IPoE接続の場合、回線自体にセキュリティがほどこされており、モデムには標準でファイアウォール機能が搭載されています。しかし、外部からのアクセスが容易になるという弱点があります。

パソコンにもファイアウォール機能が使えるセキュリティソフトを導入するなど、通信経路全体にセキュリティ対策を行いましょう。

IPoE方式で通信速度を改善して快適なネット回線を


IPoE接続は大容量通信が可能で、回線の混雑の影響を受けにくいというメリットがあります。しかし、IPoE接続用の「IPv6」に対応したサイトはまだ少ないのが現状です。IPoEへの切り替えを検討している方は、従来型の「IPv4」も使えるように、「IPv4 over IPv6」に対応した回線を選びましょう。

IPoE接続を行うためには、対応した回線・プロバイダー・ルーターが必要です。また、一部の通信プロトコルや通信ポートが使用できなくなる可能性があることも頭に入れておきましょう。

 

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