光回線工事を戸建ての2階に行う条件と工事方法!できない時の代替案も紹介!

2022年12月27日 更新日:2024年02月27日

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戸建ての2階へ光回線を引き込む工事は、1階の場合とそれほど変わりません。この記事では、光回線工事を戸建ての2階に行う条件と工事方法、できない時の代替案を紹介します。

光回線の2階の部屋への有線工事は、近くに電柱が必要といったいくつかの条件があります。この記事では、光回線工事を戸建の2階に行う条件と工事方法、できない時の代替案を解説します。

光回線工事は戸建ての2階でもできる?

戸建ての2階で光回線の有線工事を行うことは可能です。ただし、次のような条件があります。

安全に作業ができる

2階への有線工事は高所作業になるため、作業員の安全を確保しなければなりません。

光回線を2階に引き込むには、高所作業用のバケット車やハシゴをかけての作業になります。バケット車が駐車可能な道幅の道路に、回線を引き込みたい部屋が面していることや、ハシゴをかけられる十分なスペースがあることが条件です。

回線事業者への申込時に、光回線を2階に引き込みたいことを伝えて、工事が可能かどうか事前に調査してもらいましょう。

建物と電線との距離や物件の構造が対応している

電柱からの距離が離れており、かつ建物の壁がタイル貼りなどの場合は、2階への光回線の有線工事が難しくなるでしょう。

電柱からの距離が遠すぎると、1階でも引き込みは難しくなりますが、多少の距離なら特殊な金具を使って引き込みが可能です。しかし、金具を建物の壁にビスどめする必要があるため、タイル貼りなどの壁には対応できません。

2階に電話やLANケーブルのコネクタがある

2階に電話やLANケーブルのコネクタがあるなら、光回線を通すための配管もあるため、2階への有線工事がスムーズになるでしょう。

電柱から建物まで光回線を引く屋外工事の次は、室内まで引き込む屋内工事です。光回線を通したい部屋に電話やLANケーブルのコネクタがすでにあるなら、既存の配管を利用して光回線を通します。

コネクタまで光回線がつながったら、あとは回線終端装置(ONU)を接続すれば、開通工事は完了です。

エアコンダクトや穴あけで入線可能である

電話やLANケーブルのコネクタがなくても、2階のエアコンダクトの利用や壁に穴を開けることで、光回線の有線工事は可能です。これは既存の配管が劣化などで使えなかった場合にも活用できる方法です。

既存の配管が使えない場合、工事業者はエアコンダクトや換気扇など、すでにある穴が利用できないか検討します。それも難しい場合は壁に直径3mm程度の穴を開けることになります。

光回線工事を引き込む階によって工事料金は変わる?

光回線の工事費用は、2階だからという理由で高くなることはありません。

ただし、光回線を通す配管の劣化が原因で新たに確保し直すケースや、希望の部屋まで配線を延ばす必要があるケース、光コンセントを新設するケースなど、工事の手間によってはオプション料金がかかる場合もあります。

工事費用はオプションを付けなければ、2~5万円程度が相場です。

光回線が戸建ての2階に引き込めない時の代替案

2階に光回線を引き込めない場合は、いくつかの代替案があります。一般的なのは1番目の無線LANを利用する方法ですが、回線速度にこだわりがあるなら、2番目のLANケーブルを配線する方法をおすすめします。

1. 無線LAN(Wi-Fi)で2階に電波を飛ばす

1階に回線を引き込んで回線終端装置(ONU)を接続し、さらに無線LAN(Wi-Fi)を接続することで、2階でもインターネットの利用が可能になります。無線での接続なので、スマホやタブレットに使えることもメリットです。

デメリットは、Wi-Fiの電波が弱かったり、届かなかったりするケースがあることや、有線接続よりも回線速度を確保しにくいことです。Wi-Fiの電波が弱い場合の対処法は、「3. 中継機を使ってWi-Fiエリアを広げる」でご紹介している方法を参考にしてください。

2. 2階までLANケーブルを配線する

回線終端装置(ONU)や無線LAN(Wi-Fi)にあるLANポートにケーブルを接続し、2階まで配線する方法です。無線での接続よりも速度と安定性が増し、光回線の速度を十分に活かせるのでオンラインゲームなどもストレスなく楽しめるでしょう。

デメリットは、2階まで延ばした配線が邪魔になることです。業者に依頼すればスマートに配線できますが、1~3万円程度の費用が必要になるでしょう。

3. 中継機を使ってWi-Fiエリアを広げる

1階からのWi-Fiの電波が弱かったり、届かなかったりするケースでは、中継機を設置する方法が有効です。電波が安定して届いている場所を探して中継機を設置すれば、電波を受信後に再発信してくれるので、Wi-Fiエリアを広げることができます。

メリットは、中継機が比較的安価なことです。一方で、通信速度が低下する可能性があり、無線LAN(Wi-Fi)の性能が低いと、思うような効果が得られない可能性がある点がデメリットといえます。

4. メッシュWi-Fiに変えて複数のルーターに増やす

中継機での速度低下を防ぐには、メッシュWi-Fiがおすすめです。メッシュWi-Fiとは、Wi-Fiルーターの数を増やして網目のようにネットワーク網を張り巡らすことをいいます。

メリットは、中継機と違って速度低下が起きにくいことです。1台のルーターに多数の端末を接続することで起こる速度低下も、ルーターの数が増えるメッシュWi-Fiなら起こりにくくなります。デメリットは、メッシュWi-Fiの価格がまだ高いことで、どちらかというとオフィス向きの対策です。

戸建ての2階に光回線工事をして快適にインターネットを使おう

戸建ての2階で光回線ならではの速度を活かすには、2階に有線回線を引き込むのがベストです。

しかし、有線工事を行うには条件があり、場合によっては工事が難しいこともあります。その場合はLANケーブルを1階から延長すれば、光回線のポテンシャルを発揮させられるでしょう。速度をそれほど重視しないなら、無線LAN(Wi-Fi)や中継機の活用がおすすめです。

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