ネット速度に関する基礎知識 2022/3
投稿日時:2022/03/28(月) 17:50
投稿日時:2022/03/28(月) 17:37
投稿日時:2022/03/28(月) 17:15
これまで安定していたインターネットの速度がいきなり遅くなった(不安定になった)場合の原因と対策方法を詳しく解説します。インターネット速度が安定せず困っている方は参考にしてください。
目次
インターネット速度が安定しない原因. 2
接続機器. 2
PCやスマホなどの端末. 3
アクセスする時間. 3
Wi-Fi 4
回線やプロバイダーの不具合. 4
安定しないインターネット速度を改善する方法. 5
無線接続が安定しない場合. 5
有線接続でも安定しない場合. 7
インターネット速度は速いのに読み込みが遅い場合. 9
インターネット接続が安定しない場合は再起動から始めよう. 9
これまで問題なく使えていたインターネットの速度が急に遅くなって困った経験はないでしょうか。この記事では、インターネット速度が安定しない原因とその対処法を解説します。
インターネットの速度が安定せず困っている方は、ぜひご覧ください。
インターネット速度が安定しない原因

なぜインターネット速度が安定しないのか。その原因によって解決方法は異なります。
ここでは考えられる原因とその解決方法を解説します。
接続機器
モデムやONU、ルーターなどの接続機器の不具合、あるいは設定ミスが原因でインターネットの速度が安定しないことがあります。速度が安定しないと感じたときには、モデム・ONU・ルーターなどの接続機器の動作を確認してみましょう。
ルーターは長期間電源が入ったままの状態だと熱を持ちます。ルーターが熱くなっている場合は、一度ルーターの電源を切り、熱が冷めるまで待ってから再起動してみましょう。不具合が解消される可能性があります。
また、劣化したLANケーブルや規格の古いLANケーブルは速度が不安定になる原因です。このようなLANケーブルを使っている場合は、新しいものに交換してみましょう。
PCやスマホなどの端末
次に考えられる原因は、ブラウザ・アプリ・OSのバージョンが古いケースです。ブラウザやOS、アプリのバージョンが古いと、データを処理する速度が遅くなることがあります。
ブラウザ、アプリ、OSがそれぞれ最新のバージョンになっているか確認し、なっていないものはアップデートしましょう。
また、CPUやメモリの能力不足が原因で速度が安定しないケースも考えられます。
最近では高解像度グラフィックのゲームや動画などが増えてきており、CPUやメモリの能力が不足していると速度が安定しません。
その他、ウイルスソフトの影響を受けているケースも考えられます。
複数のソフトが競合していたり、メモリを多く使用するソフトを利用していたりすると速度低下の原因になります。
一時的にウイルスソフトを無効にして、影響を受けていないか確認してみましょう。
アクセスする時間
インターネット回線は、ホームタイプとマンションタイプの2種類に分けられます。ホームタイプであれば契約している回線を独占して使えますが、マンションタイプの場合は他の住民と回線を分け合って使わなければなりません。
マンションタイプを契約している場合には、アクセスが集中しやすい20:00~24:00は特に回線がつながりにくくなります。
通信制限のあるプランで契約している場合は、データ使用量が基準を超えると速度が制限されます。契約しているプランを確認し、利用に支障があるようなら見直しましょう。
インターネット速度が遅くなる時間帯について詳しく確認する
Wi-Fi
電波の干渉は、速度が不安定になる原因の一つです。家電や医療機器などの無線の電波が干渉してしまうと、Wi-Fiの接続が不安定になります。
電波干渉が原因であれば、無線のチャンネルを変えて電波が干渉しないように対策しましょう。
また、同時に接続する端末数が多い場合も、速度が安定しなくなる原因です。ルーターによって同時に接続できるデバイスの数は決まっているので確認してみてください。最大接続数が多いルーターなら、通信速度も安定しやすいです。
回線やプロバイダーの不具合
今まで安定していた速度が急に安定しなくなった場合、回線側で通信障害が発生している可能性が考えられます。契約しているプロバイダーのホームページで通信障害が出ていないか確認してみてください。
また、回線の不具合が原因となっているケースもあります。回線やプロバイダーの不具合が原因の場合には、不具合が解消されるまで待ちましょう。
安定しないインターネット速度を改善する方法

インターネット速度が不安定だと、快適にインターネットを使えません。症状によって改善方法は異なるので、原因に合った方法を実践してみましょう。
無線接続が安定しない場合
まずは、無線接続が安定しない場合の対策方法を4つ紹介します。
無線接続を利用していてインターネットの速度が安定しない方は、次の方法を試してみてください。
Wi-Fiルーターの再起動
まずはWi-Fiルーターを再起動してみましょう。
再起動ボタンが付いているルーターの場合は、ボタンを押すだけで簡単に再起動ができます。再起動ボタンが付いていなければ、電源ケーブルを抜いてください。
電源を落としたら、5分ほど待って電源を入れ直しましょう。その後、ケーブルを挿し直してからWi-Fiを有効化し、速度が安定するか確認してみてください。ルーターの不具合が原因ならこれで速度が安定します。
設置場所を移動する
Wi-Fiルーターの設置場所が悪い場合、設置場所を移動してみましょう。
無線接続では、ルーターと端末の間に障害物があると電波が届きにくくなります。ルーターを接続端末に近づけることで電波が強くなり、速度も安定しやすいです。
利用場所と設置場所が離れている場合やルーターを移動するのが難しい場合は、中継機の設置も検討しましょう。
ルーターを移動する場合は、電子レンジなど電磁波が発生する電化製品の近くは避けましょう。電波が干渉してしまい、さらに速度が低下してしまうおそれがあります。
接続帯域を変更する
無線接続で速度が安定しない場合、接続帯域を変更するのも一つの方法です。Wi-Fiルーターには2.4GHz帯と5GHz帯の2つの接続帯域があります。
2.4GHz帯は、壁や床などの障害物に強く、遠くまで電波が届きやすいのが特徴です。しかし、さまざまな電化製品で使用されているため、電波が干渉しやすい欠点があります。
5GHz帯は、Wi-Fi専用の電波であり、他の電化製品の電波と干渉しにくく、通信が安定しやすいのが特徴です。障害物に弱いのが欠点で、壁などがあると電波が弱まってしまいます。
それぞれ一長一短があるため、利用する環境に適した帯域を選択しましょう。
Windowsのパソコンで接続帯域を変更するには、ブラウザURLに「192.168.1.1」または「192.168.0.1」と入力してください。
ルーターの設定画面から周波数帯域を変えることが可能です。ルーターによっては、紹介したIPアドレスで管理画面にアクセスできないこともあるので、マニュアルを確認して接続帯域を変更してみてください。
Wi-Fiルーターのファームウェアやドライバーのアップデート
Wi-Fiルーターのファームウェアやドライバーが最新バージョンになっているかも確認しましょう。Wi-Fiルーターのファームウェアやドライバーのバージョンが古い場合、速度が安定しないことがあります。
最新のバージョンになっていなければ、アップデートしましょう。
Wi-Fi速度の上げ方について詳しく確認する
有線接続でも安定しない場合
次に、有線接続で速度が安定しない場合の対策方法を3つ紹介します。有線接続にもかかわらず速度が安定せず困っている方は、以下の方法を試してみてください。
すべての機器を再起動する
有線接続で速度が安定しない場合、機器類を順番どおりに再起動すれば改善する可能性があります。機器類を再起動する際は、パソコン→ルーター→ONUの順番に電源をオフにしてください。
電源をオンにするときは、その逆にONU→ルーター→パソコンの順番でオンにします。
適切な順番で機器類を再起動しないと、不具合が生じる可能性があるため、必ず上記の手順で再起動してください。
LANケーブルの状態をチェックする
有線接続で速度が安定しない場合、LANケーブルの劣化も原因として考えられます。
LANケーブルのツメが折れて機器類に接続できていなかったり、重みで断線していたりするケースもあります。その場合は別のケーブルに交換しましょう。
またLANケーブルに緩みがないかもチェックしておくと安心です。
端末の更新や設定変更をする
有線接続で速度が安定しない場合、端末の更新や設定変更も試してください。ブラウザ、アプリ、OSのバージョンが古い場合は、最新のバージョンにアップデートしましょう。
また、ウイルスソフトが影響していることもあります。ウイルスソフトを一時的にオフにして、速度が安定するか試してみましょう。
インターネット速度は速いのに読み込みが遅い場合
インターネット速度は早いのに読み込み速度だけが遅い場合、端末の問題が考えられます。次の方法で速度が改善しないか試してみてください。
- ブラウザのキャッシュクリア
- 不要なソフトやアプリを削除
- バックグラウンドで動作しているソフトやアプリを終了させる
ブラウザのキャッシュクリアやアプリの削除、バックグラウンドアプリの終了をすべて試しても問題が解決しない場合は、端末本体のスペック不足が原因かもしれません。
最近はオンラインゲームや高画質の動画などが増えてきているので、スペックが低い端末だと読み込みに時間がかかる場合があります。この場合は、端末の買い替えを検討しましょう。
インターネット接続が安定しない場合は再起動から始めよう
これまでインターネット速度が安定していたのに、いきなり速度が安定しなくなったときは、端末やルーターなどの機器類の再起動から試してみましょう。
無線接続、有線接続いずれの場合も、再起動するだけで速度が安定することがあります。
インターネット速度が安定せず困っている方は、今回紹介した改善方法を試してみましょう。
インターネット速度の決まり方や測定方法について詳しく確認する
投稿日時:2022/03/28(月) 16:33
インターネットを利用していて、データのダウンロードに時間がかかりストレスを感じている方は多いのではないでしょうか。この記事ではインターネット速度のうち「下り回線」の速度が低下する理由とその改善方法を紹介します。
目次
インターネット速度のダウンロードが遅い原因. 2
1.端末側の問題の場合. 3
2.サーバー側に問題がある. 5
3.インターネット回線に問題がある. 5
インターネット速度のダウンロードだけが遅い場合の解決法. 7
Wi-Fiだけ遅い場合. 7
Wi-Fiと有線接続の両方が遅い場合. 9
インターネット速度のダウンロードが遅いときのまとめ. 11
インターネットの回線速度には「上り」と「下り」の2つがあります。
上りはデータをアップロードするときの速度です。上り速度はメールやLINEを送信したり、SNSへ写真や動画を投稿したりする速さに影響します。
下りはデータをダウンロードするときの速度です。ホームページの閲覧や動画の視聴、オンラインゲームをプレーする際の速さに影響します。
最近ではWeb会議や動画配信をする方も増え、上り速度も重視されるようになってきました。
しかし、サイトや動画の閲覧をはじめ下り回線を使用する機会の方が多いため、回線も混み合いやすく、ダウンロードだけが遅く感じやすいケースもあるでしょう。
今回はインターネット速度におけるダウンロードの速度が遅い原因について紹介します。改善方法もあわせて解説するので、ダウンロードの遅さに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
インターネット速度のダウンロードが遅い原因

通信速度が遅い原因には主に以下の3つがあげられます。
1.端末側の問題
2.サーバー側の問題
3.インターネット回線の問題
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.端末側の問題の場合
通信速度へ影響しやすいのがPCやスマートフォンなどの端末の問題です。自身が使用している端末も、以下の問題がないか確かめてみてください。
デバイスが低スペック
PCやスマートフォンの普及が進み、メーカーはユーザーのニーズに応え、さまざまなスペックのデバイス(端末)を世に生み出しています。
高価格のデバイスは機能性が高く、通信速度も速いです。しかし、低価格のデバイスは必要最低限の機能を搭載したものが多く、通信速度も遅い傾向があります。
使っているデバイスのCPU・メモリ・HDD(SSD)の数値が平均よりも低い場合、デバイス自体が速度低下の原因となっている可能性があります。
ブラウザやアプリに問題がある
デバイスにインストールしているブラウザやアプリが通信速度に影響しているかもしれません。
ブラウザには一度閲覧したウェブサイトの情報を一時的に保存するキャッシュ機能があります。キャッシュがたまっているとメモリを圧迫し、通信速度を低下させます。不要なキャッシュをこまめに消すようにすると、通信速度が改善するかもしれません。
アプリは起動していると端末に負担をかけます。特に複数のアプリがバックグラウンドで起動していると動作が重くなりやすいため、使っていないアプリは閉じておきましょう。
また、使用しているブラウザやアプリのバージョンが古いと通信速度が遅くなるケースもあります。定期的に更新を行い、不要であればアプリ自体をアンインストールしましょう。
Wi-Fiの電波が弱い
Wi-Fiは、無線接続でどこでもインターネット通信ができて便利です。しかし、電波が弱くなりやすい欠点があります。
電波が弱くなる理由には、ルーターや中継機と端末の距離、障害物の干渉などが関係しています。また、24時間稼働している場合にも電波の不調をきたしやすいです。
電波の弱さが原因で通信速度が低下している場合は、有線接続に切り替えてみましょう。
ウイルスに感染している
デバイスがウイルスに感染すると、大量のデータを送信して回線を圧迫し、速度低下の原因になることがあります。
速度低下よりも情報漏洩などのリスクのほうが深刻であり、ウイルス対策ソフトなどですぐに除去する対応が必要です。
まずはウイルスに感染しないために、ウイルスソフトを導入してセキュリティ診断を定期的に行いましょう。
2.サーバー側に問題がある
サーバー側の問題で通信速度が低下している可能性もあります。
インターネットサイトのサーバーにアクセスが殺到すると、そのサイトのダウンロード速度は遅くなります。これはアクセスリクエストの処理にサーバー側が間に合っていないことが理由です。アクセスしてもつながらない場合には、サーバーがダウンしている可能性が高いでしょう。
サーバー側に原因があり、特定のサイトの通信速度が遅い場合、自身でできる対策はありません。通常は一時的なものであり、回復するまで待ちましょう。
3.インターネット回線に問題がある
インターネット回線の問題は、さまざまな要因が考えられます。通信速度の低下に影響している可能性のある要因を一つずつチェックしていきましょう。
回線の障害や混雑が発生している
回線に障害が発生していると通信速度は落ちます。長期的に続くようであれば、通信機器やデバイスなどの問題も疑ってください。
また、回線は混雑時にも通信速度が遅くなりがちです。特に夜間はインターネット利用者が増えるため、回線が混雑し、通信速度が低下しやすい傾向があります。
夜間以外の時間帯はスムーズに接続できる場合、回線の混雑が原因の可能性が高いでしょう。
インターネット速度が遅くなる時間帯を詳しく確認する
通信制限が発生している
利用できるデータ容量に制限のあるプランを利用している場合、通信制限によって通信速度が低下している可能性があります。
契約しているデータ容量に達してしまうと、通信速度は極端に低下します。データ使用量を確認すれば、通信制限が原因であるかは明らかです。
ONUやWi-Fiルーターが古い
回線自体に問題がなくても、接続機器に不調があると通信速度が遅くなる可能性があります。これは古いONUやWi-Fiルーターにみられやすい現象です。
ONUやWi-Fiルーターが原因の場合、電源を入れ直すことで通信速度が改善する場合があります。
ONUの中にはルーターを内蔵しているものがあります。Wi-Fiルーターを挟んでいると通信速度が遅くなる原因になるため、ルーター機能を搭載しているONUならデバイスと直接つないでみましょう。無線よりも通信速度は速くなりやすいです。
インターネット速度のダウンロードだけが遅い場合の解決法

通信速度の問題は原因と解決法さえわかれば、すぐに改善できるケースも多いです。
ここからはインターネット速度のダウンロードだけ遅い場合の解決法を紹介します。
Wi-Fiだけ遅い場合
Wi-Fiのダウンロード速度は有線接続に比べると遅いです。また、通信速度が回線の混雑状況に影響されやすく、遅いと感じるケースも少なくありません。
このようなWi-Fiの通信速度を改善するには、次のような方法があります。
Wi-Fiの再接続やルーターとデバイスの再起動を行う
Wi-Fiの通信速度は再接続を行うと改善することがあります。
Wi-Fiの再接続方法は、端末側で接続のオン・オフを切り替える方法とルーターとデバイスを再起動する方法の2つがあります。一方を試して通信速度が変わらないようであれば、もう一方の方法も試してみてください。
Wi-Fiの周波数帯を変更する
Wi-Fi接続には、5GHz帯と2.4GHz帯の2つの周波数帯があります。
5GHz帯は高速通信が魅力ですが、障害物に弱いのが欠点です。
そのため、Wi-Fiルーターとデバイスの間に壁や家具があって電波が遮られると、通信速度が低下しやすくなります。
一方、2.4GHz帯は障害物に強い特徴を持ちます。対応機種も多く、パソコンやスマートフォン以外に家電なども2.4GHz帯で接続されます。ただし2.4GHz帯は、5GHz帯に比べて通信速度は遅いです。
それぞれの周波数帯は一長一短があるので、必要とする通信速度や接続する場所(ルーターや中継機からの距離・位置関係)、利用するデバイスによって切り替えることをおすすめします。
Wi-Fiルーターを交換する
使用しているWi-Fiルーターが高速通信の規格に対応していないと、本来のポテンシャルを発揮できません。古いWi-Fiルーターを使っている場合、レンタル品なら交換を依頼し、購入品なら買い替えを検討しましょう。
また、Wi-Fiルーターと通信環境の相性が良くない場合もあります。この場合、ルーターの初期化やファームウェアの更新で直ることがあるので、ぜひ試してみてください。
Wi-Fi速度を上げる方法について詳しく確認する
Wi-Fiと有線接続の両方が遅い場合
有線接続にしてみたものの通信速度が改善しない場合、どうすればいいのか。ここからはWi-Fiと有線接続の両方が遅い場合の解決方法をご紹介します。
ブラウザやアプリのアップデートと削除を行う
Wi-Fiと有線接続の両方で遅さを感じる場合は、まずブラウザやアプリをアップデートまたは削除しましょう。
不要なアプリは削除し、ブラウザのキャッシュを削除することで動作は軽くなります。
時間を変えて接続する
いつも同じ時間帯にインターネットを利用している方は、その時間帯を変更することで解決するかもしれません。インターネット利用者の多い夜間を避けると通信速度が改善する可能性があります。
急に通信速度が遅くなった場合は、回線やプロバイダーの一時的な障害が発生した可能性も考えられます。障害が直るまで待ち、時間をおいてから再度インターネットに接続してみましょう。
ONUやLANケーブルを交換する
ONUやLANケーブルは時間の経過により劣化していきます。ONUやLANケーブルの劣化が原因と考えられる場合は交換しましょう。
LANケーブルを交換する際は規格に注意してください。光通信を利用する場合、LANケーブルの規格はCAT6以上が最適です。CAT5では最大通信速度に上限があり、光回線のポテンシャルを十分に発揮できません。
回線やプロバイダを乗り換える
これまでの対策を試したものの、効果がなかった場合には、回線やプロバイダの乗り換えを検討しましょう。これには工事が必要であり、費用もかかります。そのため、最終的な手段として検討してみてください。
その際はIPv6対応のプロバイダで光回線への乗り換えを検討しましょう。これまで工事不要のWi-Fiを使っていたならば、劇的な通信速度の向上が見込めます。
次世代の通信規格であるIPv6は、従来型のIPv4のように通信速度制限はなく、高速通信を実現します。通信速度を向上させるには、PPPoE方式からIPoE方式への通信方式(プロトコル)の変更も必要です。
インターネット速度のダウンロードが遅いときのまとめ
インターネットのダウンロード速度が遅いと、利用していてストレスを感じてしまいます。
ダウンロードの遅さに不満を感じている方は、今回紹介した内容をもとに通信速度を低下させている原因を探り、改善を図りましょう。
インターネット速度の決まり方や計測方法について詳しく確認する
投稿日時:2022/03/28(月) 16:19
インターネットの速度の「アップロード」について解説します。利用目的に適した速度の目安や遅くなる原因とその対策を知ることで、より快適にインターネットを楽しむことができるでしょう。
目次
インターネット速度のアップロードとは. 2
回線の上り速度のこと. 3
アップロードの最適な通信速度目安. 4
アップロード速度が遅い原因. 5
複数人・複数機器の同時接続. 5
LANケーブルなどの配線の問題. 6
通信制限がかけられた. 6
契約している回線のアップロード速度が遅い. 7
ネット回線に問題が発生している. 7
アップロード速度を改善する方法. 7
1.接続されている端末数を減らす. 8
2.配線状況を確認して最適化する. 8
3.アップロードが早い回線を導入する. 9
インターネット速度のアップロードに関するまとめ. 9
プロバイダー選びや回線速度を測定する際、必ずといっていいほど「アップロード(上り)」という言葉を目にするでしょう。アップロードはインターネット速度のことで、「ダウンロード(下り)」と対になるものです。
この記事ではアップロードの意味と利用目的別の最適な速度、遅い原因と対策について解説します。目的にあったアップロード速度の回線を利用することで、ストレスなく快適にインターネットを楽しめるでしょう。
インターネット速度のアップロードとは

アップロードとは、端末からインターネット上にデータを送ること、またその速度(一定時間に送ることができるデータ量)をいいます。
「アップロードが速い」とは、一度に多くのデータを送ることができるという意味です。
回線の上り速度のこと
アップロードは「上り」とも呼ばれ、対になるのは「ダウンロード(下り)」です。
ダウンロードは、インターネット上から端末にデータを受け取ること、またその速度をいいます。
アップロードは、メールやLINEなどの送信、動画投稿などを行う際の速度です。
十分な速度がないとデータの送信がスムーズに行えません。例えば近年増加しているWeb会議ではこちら側の動画や音声を参加者に送信します。このときアップロードが遅いと動画や音声が途切れがちになってしまいます。
ダウンロードは、メールの受信やHPの閲覧、インターネットでの動画視聴などを行う際の速度です。
回線速度は、従来ダウンロードが重視されていました。しかしSNSやWeb会議の普及により、アップロード速度も重視されるようになっています。
アップロードとダウンロードの速度を表す単位は、いずれも「bps(bit per second)」です。これは1秒あたりに転送されるデータ量を示しています。
この値が大きいほどアップロード(ダウンロード)が早いことを意味し、快適にインターネットを利用できます。
アップロードの最適な通信速度目安
アップロードが速いほど、快適にインターネットを利用できますが、利用目的によって必要なスピードは異なります。
下の表を見ると、文字、写真、動画とアップロードしたいデータ量が増えるほど、必要な通信速度が上がっていくことがわかります。
特にアップロード速度が求められるのはWeb会議のシーンです。アップロードが速い回線を使用することで、高画質な動画や音声をリアルタイムでスムーズに発信できるようになります。
インターネット速度の目安について詳しく確認する
アップロード速度が遅い原因
大勢が同時にデータを送信してサーバーに過度な負荷がかかるのを避けるため、アップロードの速度には制限がかけられています。
そのほかにも、次のような原因でアップロード速度が遅くなることがあります。
複数人・複数機器の同時接続
サーバーへのアクセスが集中すると、アップロード速度は落ちてしまいます。
例えばSNSへの投稿に時間がかかるのは、他にも大勢がアップロードしているのかもしれません。
同じインターネット回線に複数人が同時に接続していたり、スマホでメールを送信しながらPCで動画をアップロードしたりすると、アップロードが遅いと感じやすくなります。
Web会議では速度低下を避けるために、最大の参加人数が決められているものです。
LANケーブルなどの配線の問題
有線で接続している場合、LANケーブルの状態など配線の問題でアップロード速度が遅くなることがあります。LANケーブルは古くなると劣化し、断線しやすくなります。遅い通信規格にしか対応していないケースもあるでしょう。
コネクタに配線がしっかり接続されていない、あるいは通信機器の劣化もアップロードが遅くなる原因です。
まずはケーブルが劣化していないか、コネクタにケーブルがしっかり刺さっているかをチェックしてみましょう。
通信制限がかけられた
データ通信量に制限のあるプランで契約している場合、契約通信量を超えると通信制限がかかります。通常はアップロードとダウンロードの合計で規制がかかるため、例えば動画視聴のしすぎでアップロードが遅くなることがあります。
意外と知られていないのは、光回線でも通信制限がかかることです。あるプロバイダーでは、1日30GB以上のアップロードが通信制限の目安となっています。
契約している回線のアップロード速度が遅い
ADSLはダウンロードが50Mbpsに対してアップロードは5Mbps、アップロードが極端に遅い仕様になっています。これは理論値なので、実際にはもっと遅くなるでしょう。
SNSへの画像や動画の投稿、Web会議などが増え、今の時代に合わなくなってきています。
CATVを利用したインターネット回線やモバイルWi-Fiの中にも、ダウンロードと比べるとアップロードの遅いものが見られます。回線自体のアップロードの遅さにストレスを感じているなら、回線の乗り換えを検討しましょう。
ネット回線に問題が発生している
これまで快適に使えていたのに、アップロードに時間がかかるようになった。このようなケースではインターネットの回線自体に問題が生じているのかもしれません。
システムのメンテナンスや通信障害などが考えられるため、プロバイダーのHPなどに何らかのアナウンスがないかを確認してみましょう。
ネット回線の問題でアップロードが遅くなっている場合は、復旧まで待つしかありません。
インターネット速度が遅い場合の対処方法について詳しく確認する
アップロード速度を改善する方法
アップロードが遅いと自分がストレスを感じるだけでなく、Web会議では他の参加者に迷惑をかけてしまいかねません。
アップロードの遅さには何かしらの原因があります。その原因を特定して、速度を改善させるための対策を取りましょう。
1.接続されている端末数を減らす
インターネット回線の同時使用は、アップロード速度を低下させる原因です。
その時間にアップロードしなければならないケース以外では、使用する時間帯をずらし、回線が空いているタイミングを狙うのが対策の一つです。
家庭内であれば、自分でインターネットに接続されている端末数を減らす対策がとれます。例えば、使っていないゲーム機の電源を落としてみたり、アップロードする間だけ家族に端末の使用を控えてもらったりしてください。
2.配線状況を確認して最適化する
有線接続ならLANケーブルやルーターなどの配線状況を確認してください。古いLANケーブルや劣化したものは、新しいものに交換しましょう。
その際にチェックしたいのは「CAT.」の後に続く数字で表されている「カテゴリー」です。光回線ならCAT.6以上のものを選ぶことでポテンシャルを引き出すことができ、速度の向上につながります。
古いルーターを使っているならば、LANポートやルーター自体の劣化が、アップロード速度を低下させているかもしれません。ポートを差し替えや、ルーターの買い替えなどの対策をとってみましょう。
無線(Wi-Fi)接続なら、ONUなどモデムとルーターをつなぐケーブルをチェックしてください。無線LANルーターが古いなら、買い替えも検討しましょう。
3.アップロードが早い回線を導入する
ADSLやCATVなどでインターネットに接続しており、アップロード速度に不満があるならば、現在の用途と回線速度がマッチしていないことが考えられます。
この場合は、アップロードが速い回線に乗り換えるのが有効な対策です。
あるデータによると、ADSLとCATVのアップロード速度の平均値は、それぞれ2.9Mbpsと21.2Mbps、光回線は249.2Mbpsですから、劇的な速度の向上が期待できます。
自分でできる対策でアップロード速度が改善しなければ、光回線の導入を検討してください。
参考: 光回線の通信速度ランキング | 実測値を基に一番速い回線を紹介します! | みんなのネット回線速度(みんそく) 各回線タイプの平均値(直近3ヶ月)(2022年2月7日時点)
インターネット速度のアップロードに関するまとめ
動画投稿やWeb会議の増加によって、近年アップロード(上り)速度はより重視されるようになっています。
アップロード速度が遅くストレスを感じているなら、同時接続を減らす、配線やルーターの状況を改善するなど自分でできる対策を試してみましょう。
それでも改善されない場合は、よりアップロードが高速な回線の導入を検討するとよいでしょう。
インターネット速度の決まり方や測定方法について詳しく確認する
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