ネット速度に関する基礎知識 2022/8

Wi-Fiが繋がらない!パソコンもスマホも原因別に対処法を解説!

投稿日時:2022/08/25(木) 17:18

Wi-Fiが繋がらない理由は、接続機器の問題とデバイスの問題に大きく分かれます。この記事では、Wi-Fiが繋がらない主な原因と対処法をわかりやすく解説します。


目次

Wi-Fiに繋がらないときの対処法. 2
ONU・無線LANルーターを再起動する. 3
Wi-Fiの電波を変更する. 3
無線LANルーターの設置場所を変更する. 3
無線LANルーターの複数設置をやめる. 4
無線LANルーターの設定・接続を見直す. 5
無線LANルーターの不具合を解消する. 5
パソコンやスマホの設定を変更する. 6
パソコンやスマホを買い替える. 8
とりあえず繋がるまで待ってみる. 8
Wi-Fiが繋がらない場合の原因と対処法のまとめ. 8


Wi-Fiが繋がらないときは、無線LANルーターなどの接続機器か、PCやスマホなどのデバイスに原因があることがほとんどです。この記事では、Wi-Fiが繋がらない理由と対処法をわかりやすく解説します。

さらに、無線LANルーターの電波をより遠くに飛ばす方法や、トラブルが起きにくい設置環境についても解説します。Wi-Fiは繋がるものの電波状況に不満を感じている方も、ぜひ参考にしてください。

Wi-Fiに繋がらないときの対処法

Wi-Fiに繋がらないときは、デバイスからチェックしていきましょう。初めにデバイスの「通知領域アイコン」を確認します。通知領域アイコンは、Wi-Fiの電波状況を確かめるためのもので、扇形をしています。

アイコンに重なって「×」「!」の表示があったり、アイコン自体が表示されていなかったりしたら、何らかの問題が発生していることがわかります。PCやスマホのWi-Fi機能がオンになっているか、機内モードに設定されていないかを確かめましょう。

デバイスに異常がなければ、原因は無線LANルーターにあるかもしれません。再起動や設置場所の変更、設定の確認などを試して、無線LANルーターを正常に機能させましょう。

 

ONU・無線LANルーターを再起動する

Wi-Fiに繋がらないのは、ONUや無線LANルーターの異常が原因かもしれません。いったん電源を落として再び入れる「再起動」で対処しましょう。

ONU(光回線に繋ぐための装置)や無線LANルーターは、デバイスを接続していないときも電源を入れっぱなしにしておくのが普通です。それにより本体が熱を持ってしまい、正常に機能しなくなってしまうのです。

熱による障害が特に起きやすくなるのは、クローゼットの中など、風通しの良くない場所にONUや無線LANルーターを置いている場合です。家具の上など風通しが良い場所を選んで設置してください。

この場合は熱が不調の原因なので、10分ほど間を開けて本体が十分に冷めてから、再び電源を入れましょう。

Wi-Fiの電波を変更する

近年の無線LANルーターは「5GHz」と「2.4GHz」の2種類の電波を飛ばしており、それぞれ特徴があります。5GHzは遠くまでは届きませんが高速で、2.4GHzは遠くまで届きますが低速です。

Wi-Fiに繋がらないときは、5GHzの電波を使っているため飛距離が足りず、無線LANの圏外になっている可能性があります。2.4GHzの電波を使えるように設定を切り替えましょう。

電波の変更はデバイス側で行います。受信可能なWi-Fiの中に、現在使用中のものとよく似た名前があるはずなので、そちらに繋ぎ直すことで対応しましょう。

無線LANルーターの設置場所を変更する

無線LANルーターの位置の変更は、電波を遠くに飛ばすうえでも有効なので、インターネット接続が安定する場所に設置し直しましょう。

接続が不安定になりがちな場所に無線LANルーターが置かれていると、Wi-Fiに繋がらないことがあります。具体的には、シンクなど水回り周辺、電子レンジなどマイクロ波が出ている家電製品の近く、クローゼットの中など遮蔽物がある場所、床への直置きなどです。

水は電波を弱める働きがあります。他には、金属やコンクリート、断熱材も電波を弱めてしまいます。無線LANルーターとデバイスの間にこれらのものがあると、電波が届きにくくなることがあります。

また、家電製品が出すマイクロ波は、Wi-Fiが飛ばしている2.5GHzの電波と周波数が同じです。近くに無線LANルーターを設置すると干渉を受けてしまい、電波が飛ばなくなってしまいます。

遮蔽物や床も、電波の飛びを悪くします。電波は無線LANルーターを中心に360度の方向に飛ぶため、見通しが良く、高い位置への設置がおすすめです。

デバイスと無線LANルーターを近づけてみて接続できるなら、接続不良の原因はルーターの位置にあると考えられます。

無線LANルーターの複数設置をやめる

すぐに接続が切れてしまったり通信速度を遅く感じたりする場合は、無線LANルーターの複数設置が原因かもしれません。

無線LANルーターを複数設置してしまうと、たがいにIPアドレスを奪い合ってしまい、インターネットへの接続が不安定になるのです。

限られた空間では、よほどの理由がない限り、複数の無線LANルーターの使用は避けるべきです。

新しい無線LANルーターを増設した途端に接続状態が悪くなった場合や、すぐ隣の部屋や別の階に無線LANルーターがもう1台設置されている場合などは、この原因を疑ってみましょう。

無線LANルーターを複数設置している目的が「電波を遠くまで飛ばすこと」ならば、複数設置は行わず「中継機」の設置をおすすめします。中継機とは無線LANルーターの電波を受信して強めて再発信する働きをするものです。

中継機の設置場所は、無線LANルーターと、よくデバイスを使用する場所の中間地点が良いでしょう。無線LANルーターから近すぎると、中継機を設置している意味がなくなるのでご注意ください。

無線LANルーターの設定・接続を見直す

無線LANルーターを新しくしたタイミングで接続状態が悪くなったら、設定や接続方法が間違っているのかもしれません。

新しい無線LANルーターは、プロバイダとの接続のために初期設定が必要です。PCやスマホで無線LANルーターに接続し、初期設定を行いましょう。

設定に問題がないなら、ONUと無線LANルーターの接続を確認しましょう。ONUから伸びているケーブルが刺さるのは無線LANルーターのWANポートです。LANポートに誤って刺さっていないかどうか確認してください。

また、古い無線LANルーターと新しい無線LANルーターを共存させたいなら、一方を「ブリッジモード」に設定する必要があります。

1つのネットワークに2つのルーター機能が作動している状態を「2重ルーター」といい、インターネットへの接続が不安定になります。ブリッジモードは、無線LANルーターの設定のひとつで、ルーター機能をOFFにするためのものです。

片方の無線LANルーターをブリッジモードにすることで、「2重ルーター」にならずに2台の無線LANルーターを共存させることができます。

ブリッジモードの設定方法は無線LANルーターによって異なるので、取扱説明書を参考にしてください。

 

無線LANルーターの不具合を解消する

接続障害が一度に複数のデバイスで起こっているなら、原因は無線LANルーターにあると考えて良いでしょう。

まずは無線LANルーターの熱を冷まし設置場所や接続方法が間違っていないことを確認しましょう。それでも不具合が解消しない場合は、ルーターの再起動やファームウェアの更新、ルーターを購入して新しいものに交換するなどの対処法を試してみましょう。

 

1.ルーターを再起動する

無線LANルーターの再起動は熱を冷ます以外にも、電波干渉やアクセスログ(通信情報ログ)が溜まったことによる不具合の解消にも有効です。次の手順で再起動を試してみましょう。

1.コンセントを抜く
2.接続されているすべてのケーブルを外す
3.数分間そのままにする
4.ケーブルとコンセントを元に戻して起動する

この方法による再起動は、無線LANルーターの熱を冷ますと同時に放電をうながします。電波干渉やアクセスログによる不具合を解消してくれるでしょう。
 

2.ファームウェアを更新する

ファームウェアを更新することで、Wi-Fiの不具合が改善するかもしれません。

ファームウェアとは、無線LANルーターを制御しているソフトウェアのことです。更新の方法は機種によって異なりますが、多くはPCからのアクセスで行います。

 
1.メーカーが指定するIPアドレスをブラウザに入力
2.設定画面からファームウェア更新を選択

自動更新ができるタイプもあるので、その場合は設定画面にある「自動更新」のボタンにチェックを入れましょう。再起動しても無線LANルーターの調子が戻らなかった場合に試してください。

3.無線LANルーターを新しく購入する

再起動やファームウェアの更新を行っても無線LANルーターの不具合が解消されなければ、新しい機種に買い替える時期かもしれません。無線LANルーターの寿命は、通常4~5年とされています。

また、プロバイダを変更した後、頻繁にWi-Fiへのアクセスができなくなったら、回線との相性の悪さが考えられます。この場合も無線LANルーターを最新のものに買い替えることで、不具合が解消するでしょう。

パソコンやスマホの設定を変更する

他のデバイスでは問題がないのに、特定のデバイスでWi-Fiの通信ができなくなったら、問題はPCやスマホにあることが考えられます。

PCやスマホのWi-Fi機能がONになっており、機内モードに設定されていないことを確認したら、以下の方法を順に試していきましょう。

1.再接続&接続先の変更

接続をいったん切り再接続することで、Wi-Fiが使えるようになることがあります。デバイスを再起動する前に一度試してみてください。問題がデバイス側にあるかどうかは、他の無線LANに繋いでみることで判断できます。

2.端末の再起動

デバイスを長時間使用することで動作が不安定になり、Wi-Fiへの接続がうまくいかなくなる場合があります。

電源を落として10分ほどの冷却期間を置いてから、再起動と再接続を試してみてください。

3.Wi-Fi設定の確認

再起動してもうまくWi-Fiに繋がらないなら、Wi-Fiの設定を確認してみましょう。接続先が間違っているかもしれません。

ONUと無線LANルーターの接続が正しいか、LANポートとWANポートは間違えていないかなど、無線LANルーター側に問題がないかも確認しておきましょう。

4.セキュリティソフトの停止

デバイスに入っているセキュリティソフトが、Wi-Fiでの接続を妨げている可能性があります。ファイアウォール機能を一時停止して、接続がうまくいくかを試してください。

注意点として、ファイアウォール機能はなるべく早く元通りにしましょう。デバイスをウイルスなどの感染から守る上で重要です。

5.Wi-Fiのデバイスドライバーを更新する【PC限定】

Wi-Fiのデバイスドライバーの更新で、接続が安定する場合があります。PCにデバイスドライバーがインストールされている場合や、インテル製デバイスドライバーを更新する場合の手順は次の通りです。少し高度な操作になり、リスクも伴うことをご了承ください。

1.Windowsアイコンを右クリックし「デバイスマネージャー」を選択
2.「ネットワークアダプター」の項目から「Intel(R)」から始まり「Wireless」や「Wi-Fi」が含まれている項目を探して、ドライバーの名称を確認
3.インテルのダウンロードセンターにアクセスし、ドライバーの名称に似た最新版をダウンロード
4.名称が「Intel(R) Dual Band Wireless-AC 3165」なら「インテル® ワイヤレス 3100 シリーズ」を選択して、該当する名称のインストールを行う

パソコンやスマホを買い替える

ここまでご紹介したことを試してみてもWi-Fiの受信状況が改善しないなら、デバイスを買い替える時期が来ているのかもしれません。故障している可能性もあるため、買い替えの前にメーカーに相談してみるのも良いでしょう。

とりあえず繋がるまで待ってみる

Wi-Fiに繋がっているデバイスすべてが接続できなくなり、無線LANルーターに問題がない場合、回線やプロバイダに障害が発生している可能性があります。通信が混雑していたり、メンテナンスを行っていたりするかもしれません。

契約しているプロバイダのホームページにアクセスし、障害情報が掲載されているなら、とりあえず時間をあけてから再接続してみましょう。場合によっては数分で障害が解消するかもしれません。

Wi-Fiが繋がらない場合の原因と対処法のまとめ

Wi-Fiが繋がらない場合、無線LANルーターなどの接続機器か、PCやスマホなどのデバイスに問題が発生していないかどうか確認しましょう。

無線LANルーターでよくあるトラブルが、長時間の使用で本体が熱を持ち、不調に陥ってしまうケースです。

この場合は、再起動して様子を見てみましょう。デバイスの場合は「機内モード」など、無線LAN接続が無効になっていることがあります。今一度、設定を見直してみましょう。

それでも改善しないなら、この記事に書いてある対処法を順に試してみてください。回線やプロバイダに障害が発生しているケースもあるので、ホームページなどで確認することをおすすめします。

 

PPPoEが遅い原因と速度改善方法は?PPPoEの限界と早くする方法について紹介

投稿日時:2022/08/25(木) 16:57

PPPoEが遅い原因は、ネットワーク終端装置の処理能力がトラフィックの増加に追い付いていないことです。この記事では、PPPoEが遅い原因と速度改善方法をわかりやすく解説します。


目次

PPPoEが遅い原因. 3
網終端装置(NTE)の混雑. 3
網終端装置(NTE)の増設は困難だから. 4
PPPoEの速度改善方法. 4
PPPoEの再接続を繰り返す. 4
地域ケーブルTVのサービスを利用する. 6
IPoEを用いた接続形式に置き換える. 6
PPPoEが遅い理由を理解して速度改善をしよう. 8


「PPPoEが遅い」と感じることはありませんか?トラフィックが増加するにつれ、以前から用いられてきた接続方法である「PPPoE」が限界に近づいています。

PPPoEに必要な「ネットワーク終端装置」の処理能力がトラフィックの増大に追い付いておらず、回線が混む時間帯に遅さを感じる原因となっているのです。

速度を改善するには、ルーターを接続し直すなど、混んでいる網終端装置を避ける方法がありますが、根本的な改善にはなりません。おすすめの方法は、網終端装置を経由しない次世代の接続方法である「IPoE」に切り替えることです。

この記事では、PPPoEが遅い原因や速度の改善方法を、初心者の方に向けてわかりやすく解説します。

PPPoEについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。

 

PPPoEが遅い原因

インターネットに接続しているデバイス数は増加傾向にあり、PPPoEでは対処しきれなくなっています。また、動画の視聴やネットゲームなど、より通信量の大きいインターネットの楽しみ方が広がっていることも、PPPoEを遅く感じる要因のひとつです。

網終端装置(NTE)の混雑

インターネット上でやり取りされる情報量(トラフィック)は、年々増加しています。接続されるデバイスが増えていることに加えて、動画など情報量が多いコンテンツがやり取りされるようになったことが関係しています。

下の図からわかるように、ユーザー1人当たりが利用するトラフィックも急増しています。これにより大きな負担を強いられることになったのが「ネットワーク終端装置」です。NTEとは、従来の接続方法である「PPPoE」でインターネットに接続する際、必ず通過する装置で、その処理能力が限界に近づいています。

多くのトラフィックを流すことができる光回線を使っていても、ユーザーが集中する時間帯になると網終端装置が情報を処理しきれなくなり、インターネットが遅くなることがあります。


引用:接続料の算定に関する研究会 | KDDI株式会社 P21

時間帯によるインターネット速度の変化については、こちらの記事を参照してください。

 

網終端装置(NTE)の増設は困難だから

「ネットワーク終端装置が処理できるトラフィックに限界があるなら、NTEを増やせば良いのではないか?」と考える方もいるでしょう。

網終端装置はプロバイダごとにありますが、網終端装置を管理しているのはNTTであり、プロバイダが希望してもなかなか増設されません。

また、大手のプロバイダと契約しても元の網終端装置は同じなので、速度や性能が改善されるわけではないのです。

PPPoEの速度改善方法

ここでは、PPPoEの速度を改善する方法を見ていきましょう。根本的にインターネットの速度を改善するには、網終端装置を経由しない次世代の接続方法である「IPoE」への切り替えが有効です。

PPPoEの再接続を繰り返す

1つめは、PPPoEの再接続を繰り返す方法です。これは、一戸建てなどの集合住宅以外で使える方法です。回線が速くなるまで、PPPoEの再接続を繰り返してください。

PPPoE接続が遅く感じる原因は網終端装置にありますが、プロバイダには複数の装置があり、どの装置を経由するかは接続する度に変わります。

混んでいる装置につながってしまうと回線が遅く感じられ、空いている装置につながると回線を速く感じるのです。混んでいない網終端装置につながるまで、PPPoEでの再接続を繰り返しましょう。この方法は俗に「PPPoEガチャ」と呼ばれています。

ルーターを再起動させる

PPPoEガチャを試すには、ルーターを再起動させてみてください。かかる時間は15分ほどで、具体的には、電源のON・OFFやケーブルの抜き差しを行います

PPPoE接続で、どの網終端装置を経由するかは、ルーターが起動したタイミングで決まります。ガチャガチャの要領で、空いている装置につながったら「当たり」、混んでいる装置につながったら「外れ」です。

ただし、当たりの網終端装置につながったとしても、いつまでも「当たり」のままではありません。空いている装置もいずれ混んでくる可能性もあり、インターネットが遅いと感じるたびにガチャを繰り返すのは効率的とはいえません。

PPPoEガチャは、あくまでもその場しのぎの対策といえます。

ルーターを再接続させる

「15分もかけてルーターを再起動させるのは効率的ではない」と感じる方には、ルーターを再接続させる方法がおすすめです。

パソコンなどからルーターを操作するのが一般的な方法で、高速でPPPoEガチャを行うことができます。方法はルーターによって異なるので、詳しくは取り扱い説明書を参照してください。

ただし、接続し直せばすぐに「当たり」の装置につながるとは限りません。数回挑戦してうまくいかないようならば、時間帯を変えたほうが良いでしょう。

また、利用しているプロバイダや地域によっては、最初から「当たり」の網終端装置が用意されていない場合もあるため、何度挑戦してもうまくいかない場合は、疑ってみる必要があります。

地域ケーブルTVのサービスを利用する

2つめは、混みにくいプロバイダを利用する方法です。

大手のプロバイダでも回線が速いわけではないということは、すでにお伝えした通りです。大手だからといって網終端装置の数が多いわけではなく、ユーザーが大勢いるぶん、かえって装置が混んでしまう可能性もあるのです。

そこで利用したいのが、混みにくいプロバイダや、地域ケーブルTVなどサービスエリアが限定されているプロバイダです。

この方法は、サービスエリア外では試せないのがデメリットです。また、マンションなどの集合住宅も設備の導入が難しいため、限られたケースでのみ使える方法といえるでしょう。

 

IPoEを用いた接続形式に置き換える

3つめは、次世代の接続方法である「IPoE」で接続する方法です。接続方法が根本的に変わるため、インターネット速度の向上が期待できます。

IPoEはPPPoEに替わる新しい通信方式

IPoEは、網終端装置を経由しない接続方法なので、PPPoEのような遅延が起こりにくいのが特徴です。

ただし、単なるIPoE接続では、IPv6でのサービスしか利用できない点に注意が必要です。

現在、インターネット通信の主流となっているのは、従来型のIPv4・PPPoE接続です。次世代型のIPv6・IPoE接続に対応しているサービスは限られており、PPPoEとIPoEには互換性がありません。そのため、IPoE接続に切り替えてしまうと、従来型のIPv4を利用したサービスやWebサイトの閲覧ができなくなります。

IPoEに切り替える際には、従来のIPv4と最新のIPv6の両方に対応した「IPv4  over IPv6」が利用できるかどうかの確認が必要です。

IPv4 over IPv6について詳しく確認する

IPoEの特徴

PPPoEとIPoEの違いをまとめると、次のようになります。                                                                                                        
PPPoE方式 IPoE方式
IPプロトコル IPv4 IPv6(IPv4 over IPv6を用いればIPv4に接続可能)
通信速度 遅く不安定 早く安定している

ここからは、IPoEの特徴を見ていきましょう。

■安定した速度が出せる
IPoEは、従来のPPPoEで速度低下の原因となっていた網終端装置を経由しないため、回線の混雑が速度に影響しません。

■設定が簡単
接続するたびにユーザー名やパスワードを入力する必要がなく、設定が簡単でスピーディです。

■認証が不要
IPv6では「IPsec」と呼ばれる高度な暗号化技術が標準で使われており、認証が不要です。PPPoEに比べてセキュリティも強化されています。

■対応したプロバイダとルーターが必要
IPoE接続を行うためには、光回線の利用が必須で、プロバイダもIPoE接続に対応していることが条件になります。また、専用のルーターも必要です。

■IPv6のみに対応している
IPoEが対応しているのは、IPv6が用いられているサービスのみです。IPoE接続のみの場合、従来型のIPv4・PPPoEを利用しているサービスやWebサイトは利用できません。

■IPv4でもIPoE相当のIPv4 over IPv6を利用できる
「IPv4 over IPv6」を利用すれば、IPoE接続であってもIPv4を利用したサービスやWebサイトの利用が可能です。

IPoEについて、詳しくはこちらの記事を参照してください。

 

PPPoEが遅い理由を理解して速度改善をしよう

PPPoEが遅い理由は、網終端装置を経由して接続するという仕組みが、トラフィック量の増加に対応しきれていないからです。網終端装置が持つ処理能力の限界に達しつつあるといえるでしょう。

インターネットの速度を改善するには、空いている網終端装置を探すためにルーターのON・OFFを繰り返す方法や、サービスエリアが狭いプロバイダを利用するなどの方法があります。しかし、いずれもPPPoEを使用していることに変わりはありません。

根本的に速度を改善するには、網終端装置を利用しないIPoE接続に切り替える必要があります。IPoEへ移行する際は、従来通りのサービスも利用できるよう「IPv4 over IPv6」に対応していることを確認しましょう。


 

PPPoE接続の確認方法とは?接続サイトやデバイスで確認してみよう!

投稿日時:2022/08/25(木) 16:44

PPPoE接続の確認方法は、接続診断サイトへのアクセスとPCの設定を見る方法の2つがあります。本記事を参考に接続状況を確認し、次世代型のIPoEへの移行を検討する材料にしてください。


目次

PPPoE接続の確認方法. 3
診断サイトで確認する. 3
PCを使った確認方法. 6
PPPoE方式の確認方法まとめ. 6


快適にインターネットを使用するなら、従来型の通信方法であるPPPoEから次世代型のIPoEへの乗り換えがおすすめです。しかし、すでにIPoEへの切り替えが行われている可能性があるため、IPoEへ乗り換える前に現在の接続状況を確認しましょう。

この記事では、PPPoE接続しているかどうかの確認方法をご紹介します。接続診断サイトへアクセスして判別する方法とPCの設定を確認する方法があり、いずれも簡単な作業で瞬時に接続状況が確認できます。

現在のインターネット環境に不満があり、PPPoE接続であることを確認できたら、次世代型のIPoEへの乗り換えを検討してみましょう。

ipoeについて詳しく確認する
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PPPoE接続の確認方法

PPPoE接続を確認するには、接続診断サイトへのアクセスとPCの設定を使用する方法の2つがあります。いずれも簡単な操作で確認できるため、インターネットに不慣れな方も、ぜひ本記事を読みながら試してみてください。

それでは、診断サイトにアクセスする方法から見ていきましょう。

診断サイトで確認する

PPPoEでの接続を確認するには、接続診断が無料で行えるサイトへのアクセスが便利です。どのサイトも、アクセスするか簡単な操作を行うだけで、PPPoEとIPoEのどちらで接続しているかを判断してくれます。

それぞれのタイトルをクリックして、サイトへアクセスしてください。

接続環境確認(OCN)


https://v6test.ocn.ne.jp/
日本有数のプロバイダ「OCN」が運営しています。「IPoE接続環境確認サイト」や「OCNのお客様のためのサイトです」などの表示がありますが、PPPoE接続の確認や他のプロバイダのユーザーでも問題なく使えます。

「確認開始」のボタンを押して、診断を開始しましょう。PPPoEで接続した場合、「IPv4」の行にはIPアドレスのみが表示され、「接続環境」の列には「-」と表示されます。

IPoEでの接続なら、すべての行と列が表示で埋まります。

みんなのネット回線速度(みんそく)


https://minsoku.net/
接続を確認するには、サイトの中ほどまでスクロールし、「機能一覧」から「通信速度の測定」をクリックします。「回線タイプ」「契約回線名」「プロバイダ」「在住の都道府県・市町村」などに回答し、「通信速度測定をして、入力内容を投稿する」のボタンをクリックします。

PPPoEでの接続の場合、結果は1列のみの表示になりますが、IPoEでの接続なら、結果は2列での表示になります。

「みんそく」は、接続方法の確認だけでなく、回線速度の診断も可能です。さらに、他の回線との速度比較もできる多機能なサイトです。

接続状況確認 : @nifty


https://support.nifty.com/support/conn/index.htm
大手プロバイダ「NIFTY(ニフティ)」が運営するサイトです。非常にシンプルな作りになっており、アクセスするとすぐに結果が表示されます。

PPPoEでの接続なら「お客様の現在の接続状況」の欄には「IPv4で接続中」としか表示されません。IPoEでの接続なら「IPv6で接続中」と表示されます。

本来はニフティのユーザーのためのページですが、他のプロバイダとの契約者でも問題なく利用できます。

 

IPv6 test




https://ipv6-test.com/
サイトへの接続から数秒で結果が表示されます。PPPoEでの接続は「IPv4 connectivity(IPv4接続)」の項目に「Supported(サポートされています)」と表示されることで確認できます。

さらに、IPoEでの接続ができている場合は、「IPv6 connectivity(IPv6接続)」の項目に「Supported(サポートされています)」と表示されます。

右の項目に表示されるのは「Score(スコア)」で、インターネットの快適性を10点満点で表しています。右上にあるアイコンをクリックすることで、さらに快適性をアップさせるためのヒントがもらえます。

PCを使った確認方法

Windows 11でインターネットに接続中なら、次の方法で接続環境を調べることができます。特別なサイトへのアクセスは必要ありません。

1.タスクバー上のWindowsロゴを右クリックして「設定」を開く
2.「ネットワークとインターネット」から「ネットワークの詳細設定」「ハードウェアと接続のプロパティ」を開く
3.以下の画面が開いたら「IPv4アドレス」の項目の「.(ピリオド)」で区切られた数字を確認し、1~3桁の数字が4つ並んでいたらPPPoEで接続中

Mac(OS Ⅹ 10.7以降)でも特別なサイトにアクセスすることなく、現在の接続環境を調べることができます。次の方法を試してみてください。

 
1.「アップルメニュー」から「システム環境設定」を選択し「ネットワーク」をクリック
2.「ネットワーク環境」から「自動」をクリック
3.有効になっている接続をクリックし、IPv4アドレスが表示されたらPPPoEで接続中

PPPoE方式の確認方法まとめ

PPPoEでの接続はサイトへのアクセスと、PCの設定の2通りで確認できます。ご紹介した接続診断サイトはいずれも無料で使用でき、スピーディーな確認が可能です。また、PCの場合も、この記事で紹介した手順通りに行えば簡単に確認できます。

現在の接続方法がIPoEかどうか確認したい場合はこちら
IPv4 over IPv6に対応していることを確認したい場合はこちら


IPv4からIPv6への切り替え方法を画像付きで解説!パソコンやスマホ、ゲーム機への接続方法や接続の確認方法も紹介

投稿日時:2022/08/25(木) 16:33

IPv4からIPv6の切り替え方法について、インターネットに接続するデバイスの設定を主にご紹介します。回線やプロバイダ、ルーターの設定が完了した後にぜひお読みください。


目次

IPv4からIPv6への切り替え方法. 3
IPv4とIPv6をパソコンで切り替える方法. 3
IPv4とIPv6をスマホで切り替える方法. 3
iPhoneの場合. 4
Androidのスマホは設定を確認. 4
IPv4とIPv6をゲーム機で切り替える方法. 4
各ゲーム機の対応状況. 4
IPv6でオンラインゲームができない場合はIPv4に切り替える. 5
IPv4をIPv6に切り替えられたか確認する方法. 6


従来型のインターネット接続の方法であるIPv4から、次世代型のIPv6への切り替え方法は、回線やプロバイダ、ルーターを対応させることから始めます。環境が整ったら、インターネットに接続するデバイスの設定も切り替えましょう。

この記事では、IPv4からIPv6への切り替え方法のなかでも、インターネットに接続するデバイスの設定について、初心者の方に向けてわかりやすく解説します。デバイスによっては初期設定を手動で行うものもあるため、本記事を参考にしながら設定を進めていきましょう。

IPv4からIPv6への切り替え方法

IPv6への切り替えにはプロバイダへの申し込みが必要ですが、そのためには回線とプロバイダがIPv6に対応している必要があります。また、IPv4とIPv6を必要に応じて切り替えられる「IPv4 over IPv6」に対応していることも重要です。

NTTの光回線網を利用しているか「VNE」が関わっているプロバイダでなければ、IPv6での接続はできません。

VNEとは、IPv6での接続に必要な機器やシステムをプロバイダに提供している事業者のことで、具体的には「インターネットマルチフィード(MFEED)」「BBIX」「日本ネットワークイネイブラー(JPNE)」などを指します。

プロバイダがIPv6に対応していることを確認したら、IPv6への切り替えを申し込みましょう。そして、IPv6に対応しているルーターを準備し、PCやスマホなどのデバイスでも、IPv6接続ができるよう設定します。

ルーターはIPv6を申し込むことで、プロバイダが提供してくれることもあります。提供がない場合は、ご自身で用意することになります。

IPv6での接続方法について詳しく確認する
IPv4 over IPv6
について詳しく確認する

 

IPv4とIPv6をパソコンで切り替える方法

WindowsやMacでIPv6を利用するための初期設定を行ったら、あとは利用するサービスに応じて自動で切り替わります。ユーザーが都度、設定を行う必要はありません。

現在、IPv6でサービスを提供しているのは、GoogleやYouTube、Netflixなどの大手企業です。IPv6に切り替えると、これらのサービスで、より高速で安全なインターネット通信を楽しめます。

IPv4とIPv6をスマホで切り替える方法

回線とプロバイダ、ルーターがIPv6での接続が可能なら、スマホでの操作は基本的に必要ありません。ただし、端末のモデルや初期設定によってはIPv6に対応しているかどうか確認が必要になります。ここでは、iPhoneとAndroid、それぞれの確認方法を解説します。

iPhoneの場合

IPv6に対応しているのはiPhone 6以降のモデルです。そのため、現行のモデルならすべてのiPhoneがIPv6に対応しています

iPhoneではIPv6を優先する仕組みになっており、IPv4とIPv6の切り替えは自動で行われます。IPv6での接続が可能な環境で、IPv6に対応したサイトに接続すると、自動で切り替わります。

Androidのスマホは設定を確認

AndroidもiPhoneと同様に、IPv6への接続を優先して行う仕組みになっています。しかし、初期設定が間違っていると、IPv6でのサービスが利用できません。

次の手順で設定を確認してみましょう。

1.「設定アプリ」を立ち上げる
2.「ネットワークとインターネット」から「モバイルネットワーク」を選択する
3.「APN」を選択し「APNの編集」を選択する
4.「APNプロトコル」の欄が「IPv4/IPv6」になっていることを確認する

「APNプロトコル」の欄が「IPv4」になっていたら、IPv4 over IPv6での接続ができるよう「IPv4/IPv6」をタップして切り替えます。誤って「IPv6」を選択すると、IPv4でのサービスが利用できなくなるので注意が必要です。

IPv4とIPv6をゲーム機で切り替える方法

ここでは、IPv4とIPv6をゲーム機で切り替える方法を解説します。IPv6は高速・大容量通信が必要なオンラインゲームに適していますが、ゲーム機によってはIPv6に対応しておらず、切り替えによるトラブルも多いのが現状です。

各ゲーム機の対応状況

主なゲーム機における対応・未対応、IPv6への切り替え方法について見ていきましょう。
IPv6対応 IPv6未対応
PlayStation5 PlayStation4
Xbox One Nintendo Switch

■PlayStation4
IPv6には未対応ですが、IPv4 over IPv6で通信することで快適に遊ぶことができるでしょう。ルーターの「UPnP」機能をOFFにすることで切り替えられますが、ゲームによっては切断が頻繁に起こるようになり、ボイスチャットができなくなるなどのトラブルもあると報告されています。

■Nintendo Switch
IPv6には未対応ですが、IPv4 over IPv6による通信で問題なくプレイすることができます。切り替え方はPS4同様、ルーターで行ってください。

■PlayStation5
IPv6に対応しており、本体の設定を変更することでIPv4 over IPv6接続が行えます。不具合が発生する場合は、ルーターの「UPnP」機能をOFFにしてみてください。

■Xbox One
IPv6に対応しているため、問題なく楽しむことができます。

■PCのオンラインゲーム
ほとんどのゲームでIPv6の使用が可能ですが、固定IPアドレスを必要とするタイトルでは不具合が出ることがあります。次章でご紹介する方法を参考に、IPv4へ切り替えてください。

IPv6でオンラインゲームができない場合はIPv4に切り替える

ゲームのタイトルによっては、IPv6によって不具合が出てしまうこともあります。その場合はIPv4接続に切り替えますが、IPv6の契約までIPv4に戻す必要はありません。

IPv4接続で使っていたルーターを再利用すれば、IPv6とIPv4の両方に対応できます。次の設定方法を参考にしてください。
1.IPv6対応ルーターの「PPPoE」設定をパススルーにする。
2.IPv6対応ルーターのLANポートに、IPv4接続で使っていたルーターを接続する
3.IPv4接続で使っていたルーターでインターネットに接続する

設定が完了したら、ゲーム機をIPv4接続で使用していたルーターのLANポートに接続してみましょう。

IPv4をIPv6に切り替えられたか確認する方法

切り替えを行ったはずなのに、それほど速さを実感できない場合は、Googleが提供する接続チェックサービスを利用してみましょう。

Googleの接続チェックサービス
https://ipv6test.google.com/

サイトにアクセスすると自動的に診断が開始され、数秒で画面に結果が出ます。IPv6で接続している場合は、「既に IPv6 を使用しているようです。」と表示されます。

また「test-ipv6.com」へのアクセスも、IPv6への切り替えチェックに役立ちます。IPv6への切り替えが完了していなければ「×」印とともに「IPv6 アドレスが検出されませんでした」というメッセージが表示されます。

他の確認サイトの紹介は、こちらのページを参照してください。

まとめ

IPv4からIPv6への切り替えは、回線やプロバイダ、ルーターが対応していることが前提です。そして、PCやスマホ、ゲーム機などインターネットに接続するデバイスでも切り替えが必要です。

切り替えの方法はデバイスによって異なるため、本記事を参考に設定してみましょう。PCやスマホならソフトウェア上で設定を変更するか、自動で設定が行われるため、それほど難しくありません。

一方で、少しやっかいなのがゲーム関係です。IPv6に未対応のゲーム機もあり、オンラインゲームの場合、タイトルによっては不具合が発生します。

その場合は、IPv4接続に環境を戻すしかありませんが、IPv4で使っていたルーターを再利用することで、IPv6の契約のままIPv4接続も利用できます。

 

IPv6の接続方法と設定を徹底解説!接続時に気をつけたい注意点とは

投稿日時:2022/08/25(木) 15:30

IPv6での接続には、回線とプロバイダ、接続機器、デバイスをIPv6に対応させる必要があります。本記事では、IPv6の接続方法と必要な設定、接続時の注意点を徹底解説します。


内容

IPv6の接続方法. 3
1.ネット環境を確認する. 3
2.IPv6接続サービスに申し込む. 5
3.IPv6対応ルーターの準備と設定. 5
4.デバイスごとの設定方法. 5
IPv6の接続に関する注意点. 7
IPv6接続だけではIPoE接続を使えない可能性がある. 7
IPv4を無効にしない. 7
IPv6の接続方法まとめ. 8

IPv6・IPoEは、従来型のIPv4・PPPoEに代わる次世代の接続方法です。通信速度の向上や、夜間など回線が混雑しがちな時でも速度が低下しにくいなどのメリットがあります。

IPv4・PPPoEからIPv6・IPoEへ移行するには、プロバイダへの確認・申し込みと、接続機器やデバイスの準備が必要です。

この記事では、IPv6の接続方法と必要な設定、接続時の注意点を徹底解説します。

Pv6の接続方法

IPv6での接続には、回線とプロバイダ、接続機器、デバイスをIPv6に対応させる必要があります。本記事では、IPv6の接続方法と必要な設定、接続時の注意点を徹底解説します。


内容
IPv6の接続方法. 3
1.ネット環境を確認する. 3
2.IPv6接続サービスに申し込む. 5
3.IPv6対応ルーターの準備と設定. 5
4.デバイスごとの設定方法. 5
IPv6の接続に関する注意点. 7
IPv6接続だけではIPoE接続を使えない可能性がある. 7
IPv4を無効にしない. 7
IPv6の接続方法まとめ. 8


IPv6・IPoEは、従来型のIPv4・PPPoEに代わる次世代の接続方法です。通信速度の向上や、夜間など回線が混雑しがちな時でも速度が低下しにくいなどのメリットがあります。

IPv4・PPPoEからIPv6・IPoEへ移行するには、プロバイダへの確認・申し込みと、接続機器やデバイスの準備が必要です。

この記事では、IPv6の接続方法と必要な設定、接続時の注意点を徹底解説します。

Pv6の接続方法


IPv6にするには、回線やプロバイダ、接続機器(ルーター)、端末(パソコンやスマホ)といったインターネットの接続環境を、IPv6に対応させる必要があります。ここでは、IPv6に接続するための手順を説明します。
 

1.ネット環境を確認する

IPv6で接続するには、まず回線とプロバイダが対応していなければなりません。

「ネットが光回線であること」「プロバイダがIPv6に対応していること」の2つを順に確認していくのですが、その前に、すでにIPv6接続されていないかどうかを見てみましょう。

 

現在IPv6で通信していないか

IPv6接続されているかどうかを確認するには、Googleが提供する接続チェックサービスを利用します。以下のリンクをクリックすると、数秒でテスト結果が表示されます。

https://ipv6test.google.com/

IPv6で接続している場合は、「既に IPv6 を使用しているようです。」と表示されます。この表示が出たら、すでにIPv6が利用できているため、切り替え作業は必要ありません。




IPv6接続ができていない場合は、「インターネットの未来に向かう準備はできていますか?」というタイトルの下に「問題は検出されませんでした。」「お使いの接続方法は IPv6 への対応が完了していませんが、IPv6 をサポートしているウェブサイトは問題なく閲覧できるはずです。」と表示されます。

 

ネット回線の種類を確認</h4>

IPv6接続を行うには、光回線であることが前提となります。

現在利用しているインターネットが光回線かどうかわからない方は、プロバイダの契約内容の確認が必要です。契約書が見当たらない場合は、プロバイダに問い合わせてみてください。

使用しているのが「フレッツ光ネクスト」「ドコモ光」「ソフトバンク光」「ビッグローブ光」などの「フレッツ系(光コラボ)」なら、光回線を使用していることになります。プロバイダに依頼することで、スムーズにIPv6へ移行できるでしょう。

 

プロバイダとの契約内容を確認

「フレッツ光ネクスト」や「フレッツ系」の回線を使用しているなら、プロバイダはすでにIPv6に対応済みですが、それ以外の光回線なら、プロバイダがIPv6に対応できるかどうかを確認する必要があります。

プロバイダとの契約内容を確認したり、問い合わせたりして、IPv6への移行ができるかどうかを確かめてください。対応していない場合は、IPv6での通信はできないため、新たにプロバイダと契約し直すことになります。

 

2.IPv6接続サービスに申し込む

プロバイダがIPv6に対応していることを確認したら、さっそくサービスに申し込みましょう。「v6オプション」「v6プラス」など、プロバイダによって名称は異なりますが、サービス内容は基本的に同じです。

以上で回線とプロバイダのIPv6接続の準備は整いました。あとは接続機器(ルーター)と、パソコンやスマホなどのデバイスを設定するだけです。

設定を終えると、IPv6に対応のサイトはIPv6で接続、IPv4にしか対応していないサイトは、従来通りに接続されるようになります。

 

3.IPv6対応ルーターの準備と設定

回線とプロバイダの準備が整ったら、次は接続機器(ルーター)をIPv6に対応させましょう。

IPv6接続を申し込むと、一部のプロバイダは、ルーター機能を内蔵したホームゲートウェイ(自宅に設置するインターネット機器)を貸し出してくれます。パソコンなどのデバイスからホームゲートウェイにアクセスし、設定を完了してください。使い方は説明書を参照しましょう。

プロバイダから接続機器の貸し出しがなく、現在使用しているルーターがIPv6に対応していない場合は、新たにルーターを購入しなければなりません。1万円前後の出費にはなりますが、インターネット環境の改善が期待できます。

ルーターの初期設定は、パソコンなどのデバイスからアクセスして行うのが一般的で、細かい手順はメーカーや機種ごとに異なります。画面の案内に従って設定しますが、やり方がわからない場合は、メーカーに問い合わせてみましょう。

 

4.デバイスごとの設定方法

回線やプロバイダ、接続機器(ルーター)の設定が終わったら、次はパソコンやスマホなどデバイスの設定を行います。ここでは、「Windows 11」と「Mac OS 12」、そしてスマホの設定方法を解説します。
 

Windows11の場合

1.タスクバー上の「Windowsロゴ」を右クリックして「設定」を開く
2.「ネットワークとインターネット」から「ネットワークの詳細設定」を開く
3.「ネットワーク アダプター オプションの詳細」をクリックすると「ネットワーク接続」のウインドウが開く
4.現在接続しているネットワークのアイコンを右クリックして「プロパティ」を開く(有線接続の場合は「イーサネット」無線接続の場合は「Wi-Fi」を選択してください)
5.「インターネットプロトコルバージョン6(TCP / IPv6)」にチェックを入れて「OK」をクリック
6.変更を有効にするためにコンピューターを再起動する

以上でWindows11をIPv6接続するための設定は完了です。

設定がすべて完了したら、最初に紹介したGoogleの接続チェックサービスでIPv6接続になっていることを確認しましょう。

Googleの接続チェックサービス
https://ipv6test.google.com/

 

Macの場合

1.「アップルメニュー」から「システム環境設定」を選択し「ネットワーク」をクリック
2.有線での接続なら「Ethernet」、無線接続の場合は「Wi-Fi」をクリックして選択
3.「詳細」をクリックし「TCP/IP」をクリック
4.「IPv6の設定」ポップアップメニューをクリックして「手入力」を選択し、プロバイダから指定された「IPv6アドレス」や「ルーターアドレス」「プレフィックス長」を入力(プロバイダによってはルーターアドレスを「ゲートウェイアドレス」と表記しているケースがある)

以上でMac OS12におけるIPv6接続のための設定は完了です。

設定がすべて完了したら、最初に紹介したGoogleの接続チェックサービスでIPv6接続になっていることを確認しましょう。

Googleの接続チェックサービス
https://ipv6test.google.com/

 

スマホの場合

スマホはすでにIPv6設定が行われていることが多いため、特別な初期設定は不要です。Googleの接続チェックサービスにアクセスして、IPv6接続されていることを確認しましょう。

Googleの接続チェックサービス
https://ipv6test.google.com/

IPv6で接続している場合は、「既に IPv6 を使用しているようです。」と表示されます。

他の確認方法については、以下のリンクこちらのページを参照してください。

 

IPv6の接続に関する注意点

IPv6へ移行する際には、「IPoE接続に対応していること」「IPv4 over IPv6に対応していること」の2点を確認しておきましょう。
 

IPv6接続だけではIPoE接続を使えない可能性がある

まず確認しておきたいのは、プロバイダが「IPv6・IPoE」接続を提供しているかどうかです。なかには、IPv6なのに、IPv4と同様にPPPoE接続しか提供しておらず、期待したようなスピードが出ないというケースも見られます。

IPv6でのサービスをプロバイダに申し込む際に、IPoE接続ができることを確認しておきましょう。

IPoEについては、こちらのをページを参照してください。

 

IPv4を無効にしない

現在、IPv6に対応したサービスを提供しているのは、GoogleやYouTube、Facebookなど、一部の大手企業に限られています。

IPv6のみでは、現在スタンダードとなっているIPv4方式のサイトには接続できません。IPv6とIPv4両方のサイトに接続するには「IPv4 over IPv6」に対応している必要があります。

このように、IPv6へ移行する際には、IPoE接続が行えることと、IPv4 over IPv6のサービスを提供していることを確認しましょう。Windows 11なら「インターネットプロトコルバージョン4」のチェックを外さないようにしてください。

IPv6の接続方法まとめ

IPv6での接続を楽しむためには、回線とプロバイダ、接続機器、デバイスすべてがIPv6に対応する必要があります。

光回線に契約済で、プロバイダがIPv4 over IPv6・IPv6接続に対応していることがわかったら、さっそく移行を申し込みましょう。

また、接続機器とデバイスの準備も必要です。プロバイダが接続機器を貸し出してくれる場合もありますが、貸し出しがない場合は接続機器をご自身で用意し、それぞれのデバイスに応じた設定を行ってください。