ネット速度に関する基礎知識

用途別ネット速度の目安はどれくらい?回線ごとの平均値もご紹介!

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ネット回線には多くの種類がありますが、万人向けのものはありません。理由は回線によって通信速度が異なり、用途によって必要な速度が異なるからです。快適にインターネットを楽しむために、用途にあった回線を選びましょう。


インターネットを使っていて通信の遅さが気になる人は多いのではないでしょうか。その原因は、回線にあるかもしれません。
インターネット回線は、その種類によって通信速度に限度があり、それを超えるような用途で使えば遅さを感じます。
今回はネット回線ごとの速度や、用途ごとに必要な速度について解説します。用途にあった回線を使えているか、チェックしてください。


目次
インターネット回線ごとのネット速度の目安・平均値... 1
光回線の速度目安・平均値... 3
CATVの速度目安・平均値... 4
ADSLの速度目安・平均値... 4
ISDNの速度目安・平均値... 5
ダイヤルアップの速度目安・平均値... 6
モバイルWi-Fiの速度目安・平均値... 6
ホームルーターの速度目安・平均値... 7
スマートフォン(4G)の速度目安・平均値... 8
スマートフォン(5G)の速度目安・平均値... 8
用途ごとに必要なネット速度の目安... 9
メールやLINE.. 9
Webサイトの閲覧... 9
動画視聴... 10
Zoomなどのオンライン会議... 11
オンラインゲーム... 11
オンラインゲームなどのライブ配信... 12
ネット速度の目安まとめ... 12

インターネット回線ごとのネット速度の目安・平均値




インターネット上ではデータの送信と受信が繰り返されており、送信を「上り」、受信を「下り」といいます。


「上り」とはパソコンやスマートフォンなどの端末から、情報をインターネット上に送信する(アップロードする)速度のことです。
上り速度が遅いと、SNSやブログへの投稿、クラウドサービスへのデータアップロード、メールの送信などに時間がかかります。

「下り」とはインターネット上から端末にデータを受信する(ダウンロードする)速度のことです。
下り速度が遅いと、Webサイトの閲覧やインターネット上からのデータダウンロード、メールの受信などに時間がかかります。

反応速度が求められるオンラインゲームなどの用途では、通信にかかる時間の指標である「ping値(ビン値/ピング値)」の低さも重要になります。

今回は以下の回線について、これら3つの値の目安を紹介します。通信速度は通信環境や使用機器によっても異なり、常に同じ速度が出るわけではありません。同じ条件で回線間の通信速度を比較する目安としてください。

<インターネット回線>
・光回線
・CATV
・ADSL(NTT:2023年1月末にサービス終了)
・ISDN(NTT:2024年1月にサービス終了)
・ダイヤルアップ(取扱各社:2022年2~3月頃に各社サービス終了)
・モバイルWi-Fi
・ホームルーター

<スマートフォン>
・スマートフォン(4G)
・スマートフォン(5G)

光回線の速度目安・平均値


目安 上り 236.0Mbps 下り 309.5Mbps ping値 27.2ms
平均 上り 160.9Mbps 下り 189.1Mbps ping値 27.2ms

光ファイバーを用いた通信回線で、電磁波の影響を受けないため、安定して大量の情報を高速にやり取りできることが特徴です。通信量の多いオンラインゲームや、多くの人が同時にインターネットに接続する環境でも快適に利用できるでしょう。

現在普及している最も速い回線で、多くのプロバイダ(インターネット接続業者)が提供しています。


CATVの速度目安・平均値


平均 上り 10.6Mbps 下り 78.4Mbps ping値 41.9ms

ケーブルテレビ回線を使ってネットに接続する方法です。動画視聴程度なら問題ない速度ですが、オンラインゲームなどをプレイすると遅さを感じやすいでしょう。

比較的低料金で、ケーブルテレビに加入している人ならセット割引を受けられるメリットも期待できます。


ADSLの速度目安・平均値


平均 上り 5.8Mbps 下り 11.9Mbps ping値 59.6ms

電話回線でネットに接続し、通話以外の周波数を使うことで、高速かつ常時接続ができる方法です。Webサイトの閲覧やSNSなどの用途ならよいですが、動画視聴となるとストレスを感じやすいでしょう。

低料金がメリットですが、今の時代の用途には力不足がいなめません。光回線が普及したこともあり、NTTでは2023年1月末でサービス終了が決定しています。


ISDNの速度目安・平均値


電話回線を使ったデジタル回線の通信方法です。通話中でもインターネットを利用でき、通信速度がダイヤルアップ回線よりも高速だったため、インターネット普及期には重宝されていました。

より高速なADSLや光回線の登場により、個人利用者はほとんどいなくなりましたが、銀行ATMや業務用POSシステムなどではいまだに現役です。2024年にサービス終了が決定しており、企業の対応が急がれています。


ダイヤルアップの速度目安・平均値


インターネットが一般に普及する前、パソコン通信の頃から使われていた方法です。通話と同じ回線を使うため、接続には電話代がかかり、利用中は通話ができないデメリットがあります。

恐ろしく遅い速度しか出ませんでしたが、当時は扱う情報量が少なかったので、何とかなっていた印象です。すでに役割を終え、プロバイダ各社は2022年2~3月にサービス提供を終了します。


モバイルWi-Fiの速度目安・平均値


目安 上り 10.1 Mbps 下り 37.0Mbps ping値 86.0ms
平均 上り 8.0Mbps 下り 30.0Mbps ping値 86.0ms

持ち運びができ、出先などでもインターネットに接続できるのが最大のメリットです。プロバイダにもよりますが、Webサイトの閲覧やメール、動画視聴程度の用途には十分対応できる通信速度です。

出先での使用には便利ですが、複数人での接続も想定される自宅用の回線としては、不満を感じるかもしれません。


ホームルーターの速度目安・平均値


目安 上り 14.0Mbps 下り 105.1Mbps ping値 81.4ms
平均 上り 9.0Mbps 下り 41.0Mbps ping値 81.0ms

電源さえあればWi-Fi環境が整う手軽さから、人気の接続方式です。

ルーターの設置場所(住所・建物内)や、ルーターと接続する機器との距離や電波状況で、速度に大きな差が出ます。
利用前には、設置する場所の通信速度の目安をプロバイダのサイトなどで確認しておきましょう。電波を出す機器の近くや床への直置きなどは通信速度の低下につながるので、要注意です。

スマートフォン(4G)の速度目安・平均値


目安 上り 16.6Mbps 下り 84.1Mbps ping値 58.4ms

光回線には及びませんが、Webサイトの閲覧やSNS、動画視聴など一般的な用途には十分な通信速度が期待できます。
ただし、契約している通信量の上限を超えて通信制限がかかると、通信速度は大幅に低下します。この状態ではテキストメッセージの送受信などはできますが、ビデオ通話や動画視聴などはかなり厳しいです。


スマートフォン(5G)の速度目安・平均値


高速・大容量・低遅延・多数同時接続など、通信環境を飛躍的に向上させる次世代回線です。通信速度は4Gの20倍、遅延は4Gの1/10、4Gの10倍のデバイスに同時接続が可能になります。
2時間の映画も数秒でダウンロードでき、大容量通信を行うオンラインゲームをプレイする際もほとんど遅延を感じることはありません。


5Gの普及により、パソコンやモバイル端末だけでなく、さまざまな電子機器が常時ネットワークに接続されるようになり、車の自動運転や遠隔医療、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)など、さまざまな用途で恩恵を受けられるでしょう。


用途ごとに必要なネット速度の目安




続いて用途ごとに必要なネット通信速度をチェックしましょう。使用している回線の平均速度が必要な速度を下回っているなら要注意です。より速い回線に乗り換えるなど、何らかの対策を検討したほうがよいでしょう。


メールやLINE


上り 1.0Mbps 下り 1.0Mbps

よほど高画質の写真や動画の送受信でなければ、ADSLより新しい回線やスマートフォン回線ならストレスなく使えます。
メールやLINEが満足に使えない状態であれば、すぐにでも回線変更を検討すべきでしょう。回線ではなく通信端末自体の問題も考えられます。


Webサイトの閲覧


上り - Mbps 下り 1.0~10.0Mbps

近年はデータ容量の大きなWebサイトも多く、閲覧だけでもある程度の通信速度がないとスムーズに閲覧できない場合があります。


動画視聴


上り - Mbps 下り 3.0~25.0Mbps

動画視聴といっても、利用するサービスや画質によって必要な通信速度は大きく異なります。動画ストリーミングサービスを快適に楽しみたいなら、光回線など高速度回線の利用がおすすめです。

参考:動画配信サービスの推奨速度(例)
動画の解像度 推奨される持続的な速度
4K 20Mbps
HD 1080p 5Mbps
HD 720p 2.5Mbps
SD 480p 1.1Mbps
SD 360p 0.7Mbps

Zoomなどのオンライン会議


上り 10.0~15.0Mbps 下り 10.0~15.0Mbps

オンライン会議は双方向でやり取りするため、上りと下りの両方の速度が必要になります。在宅勤務でオンライン会議に参加する場合、同時に家族がインターネットを使うケースが想定されるなら、回線速度は上記の目安より余裕を持っておくほうがよいでしょう。


オンラインゲーム


上り 30.0Mbps~ Mbps 下り 30.0~100.0Mbps 

オンラインゲームを快適に楽しむなら、ゲームの種類によりますが最低でも30.0Mbps以上の速度は欲しいところ。特に3次元空間での対戦ゲームなどは通信速度が重要であり、遅延は致命的です。光回線を利用したほうがよいでしょう。


オンラインゲームなどのライブ配信


上り 30Mbps~ 下り 30.0~100.0Mbps ping値 30ms以下

YouTubeなどでライブ配信をするなら、上り下りとも最低でも30.0Mbps以上の回線を利用しましょう。遅延なくスムーズに配信するにはping値は30ms以下、光回線かつ有線での接続をおすすめします。


ネット速度の目安まとめ


インターネットを利用していて遅いと感じる場合、利用している回線の速度が、主な用途に必要な速度を下回っていることが原因かもしれません。

回線以外の原因も考えられるため、まずはネットの回線速度を上げる方法12選!遅いネット環境を改善しよう」を参考に、対策してみましょう。
それでも改善されない場合は、回線の変更を検討しましょう。